マイセンの「ドラゴン」の絵柄をご紹介します。
そしてその広間で使われたのが「レッドドラゴン」(絵柄番号320510)のディナーセットでした。
ドラゴンは中国の皇帝を象徴し、共に描かれた鳳凰は皇帝と皇后の富と権力を表しています。
力強く縁起の良い絵柄が好まれ、特に朱色(絵柄番号320510)は1917年までザクセン宮廷でしか使うことを許されませんでした。
朱色だけでなく、青(絵柄番号320210)、緑(絵柄番号320310)、黄(絵柄番号320610)、ピンク(絵柄番号320410)、黒(絵柄番号320010)など、色のバリエーションが多いのも魅力のひとつです。
MEISSENメモ(7):「インド文様」の絵柄
マイセンの「インド文様」と称されている東洋的な絵柄をご紹介します。
日本の焼物がオランダ東インド会社によってヨーロッパへ伝わったことから、今も「インド文様」と称されている東洋的な絵柄がります。今回はその中から2種類をご紹介します。
*写真左・中/柄番号352110。秋草のような草花文様の下の部分(中央)に「小舟」が描かれています。舟といえば「水」がつきもの。水は永遠の命の源です。そこから長寿を象徴する縁起の良い柄となりました。
*写真右/柄番号399110。この絵柄の下の部分には「岩」が描かれています。堅牢な岩はゆるぎない信念の象徴です。そして岩があるといったん立ち止まることから、慎重な思考を象徴しています。