マイセンの代表的なカップ&ソーサーをご紹介します。
前回もご紹介しましたが、マイセンのカップでは、型番号00582 というフォームが最もよく知られています。これはカップとソーサーの容量がほぼ同じであることが大きな特徴です。また、ソーサーにはカップを置くための溝がなく、深みのあるプレートとして小さなお菓子を食べるのに最適です。
*ドイツのクリスマスの雰囲気もお楽しみください。
マイセンのカップ&ソーサーのフォームをご紹介します。
マイセンのカップでは、型番号00582 というフォームが最もよく知られています。これはコーヒーや紅茶がたっぷりはいるサイズで、ソーサーの容量とカップの容量が同じであることが大きな特徴です。
その昔、熱い飲み物に慣れないヨーロッパの人が、飲み物を一度カップからソーサーに移してさましてから飲んだため、という説が有力です。
香りを楽しむモカやエスプレッソ用のカップ(型番号00580)などは、食後に場を移して立って歓談しながら飲むことが多かったことと、普通のコーヒーより濃いことから型番号00582よりもかなり小さく、おしゃれな雰囲気になっています。
コーヒーカップ&ソーサー(型番号00582)の容量は、220ml。
モカカップ&ソーサー(型番号00580)の容量は、100ml。
マイセンの「狩り」の絵柄をご紹介します。
現代マイセンの偉大なアーティスト、ハインツ・ヴェルナー教授にはさまざまな「狩り」の絵柄があります。しかしそれは「動物を狩る」というよりも、森の中で狩人が動物と戯れる、というメルヘン的なものがほとんどです。例えば、プラーク「狩人と動物たち」(品番58263/687601A)。またモカカップ&ソーサー(品番682110/23580)には、動物たちと森の中で楽しく語り合ったという「狩人のほら話」が描かれています。いずれも「生きる喜びの表現」をめざしたヴェルナー教授独自の作品世界と言えるでしょう。同時に、写実的な「水辺の狩り」(絵柄番号682310)の静寂な世界も魅力的です。
絵付師 ハインツ・ヴェルナー教授
Prof. Heinz Werner
1928年 マイセン近郊コスヴィヒ生まれ。1943年にマイセン製作所にはいったヴェルナーは、はやくから動物や鳥の絵付けで頭角をあらわし、すでに1953年には装飾家として認められています。1959年から1962年までは、製作所の活動と平行して、ドレスデン造型大学で学びました。1959年に「芸術の発展をめざすグループ」の設立メンバーとなり、多くの全く新しい作品や、陶板画など磁器芸術に新境地をひらきました。「千夜一夜」「真夏の夜の夢」「狩り人シリーズ」「ブルーオーキッド」「アーモンドの樹」など、現代マイセンの代表作となったヴェルナーの作品は枚挙にいとまがありません。メルヘン、幻想、自然の光と影、夢、それらを生命の充溢の中に描いていきます。