300年以上の長きにわたり、芸術的な名品を創り続けてきた、国立マイセン磁器製作所―。膨大な量の資料と原型をもとに毎年発表される復刻作品や新作は、すでにコレクターの間で確固たる評価と地位を得るに至っています。 芸術品と呼ぶにふさわしい作品群からは、マイセンの高い技術と伝統が伝わってきます。
今回は、マイセンの2015年世界限定作品の中から、リキュールセット「ヴァッヘによる日本風の岩と花鳥画」をご紹介します。
リキュールセット「ヴァッヘによる日本風の岩と花鳥画」*世界限定50点
明るく繊細な色調で知られるマイスター、ヴィルヘルム・ヴァッヘ(1860-1926)が作り出した日本風の岩と花鳥の柄が、東洋的な酒瓶に調和しています。真紅の牡丹の間を色とりどりの鳥が飛び交い、プレートの上では満開の黄色い菊の枝で小鳥がさえずっています。さらに、高価な金とプラチナがこの芸術的な絵付を彩り、ヴァッヘ様式による太陽をイメージした緻密な縁取りが、すべてのパーツに描かれました。牡丹は健康と富と成功のシンボルであり、黄色の菊は太陽と長寿を意味し、その色は皇帝の色でした。この小さなセットは、私たちにこんなにも多くの喜びを与えてくれます。このボトルからオー・ド・ヴィや他の上等な飲み物を酒器に注ぎ、味わうことはまさに一日の最高の楽しみと言えるでしょう。(商品番号:587184/C5522)
MEISSENメモ(28):人形「ガーデナーの子供」のご紹介
人形「ガーデナーの子供」のご紹介をします。
マイセンのブドウ畑が色づき、ワインにシカやイノシシなど、ジビエ料理が食卓を賑わす秋。今回はそんな秋の風物詩とも言える愛らしい人形をご紹介します。それは商品番号600400/900300の「ガーデナーの子供」。ひと房のブドウをいつくしむ表情が印象的です。原型はフランスからマイセンに招かれた造形家、ミシェル・ヴィクトール・アシエが1779年に作りました。飾り棚にではなく、ご馳走の乗ったテーブルに置かれて話題を提供した、そんな親しみやすい人形です。
マイセンには、他にもブドウを持った愛らしい「カーデナーの子供」の人形があります。
メディア情報:美Premium No.14号
発行元:フォーシーズンズプレス
2015年10月8日発売
美Premium(ビ・プレミアム)ウェブサイト
『美Premium』は、美しき贅を極める四季ライフスタイルマガジン。
国内はもちろんヨーロッパ各国での現地取材を通し
美しきビジュアルと文章で構成しています。
「こだわり」を持つ女性に向けて、
「美」をキーワードに多彩なテーマを取り上げています。
233ページの「PREMIUM SELECTION」に、
マイセンのコスモポリタンの新柄「ロイヤルパレス」が掲載されました。
マイセンの中でも、コンテンポラリーなデザインとモダンなスタイルが特徴の「コスモポリタン」。そのルーツはマイセンの創始者アウグスト強王が、硬質磁器が誕生する前に「金のコーヒーセット」を作らせていたことにあります。その史実にインスピレーションを得て「コスモポリタン」は生まれました。新作のグラフィックな図柄のモチーフの源は、アウグスト強王の城であり、マイセン磁器の誕生の地でもあるアルブレヒト城の床のモザイク模様です。ブラックとブルーの単色とモザイク柄があり、既存のアイテムや柄ともコーディネートをお楽しみいただけます。