マイセン磁器制作「炎のいたずら」をご紹介します。
マイセン磁器の製作は、磁土を形づくり900-950度で素焼きすることから始まります。
900度になるまで15時間、900-950度で30時間、そして15時間かけ徐々に冷ます工程が、
磁土にとって最初の「試練」であり、ここで仕上がったものが次の工程へ進みます。
下絵付(染付)の場合、素焼きしたものに絵付し、釉(うわぐすり)をかけ本焼成します。
本焼成は1450度になるまで15時間、1450度になってから30から72時間かけ、また15時間かけて徐冷します。
人形などの上絵付の場合は素焼きしたものに釉をかけて本焼成し、純白の生地を得てから絵付し、
さらに焼成します。3回目の焼成は約900度。
世界でも最高温による「焼成」は、技術的に最も困難な部分のひとつです。
炉(窯)の中では「炎のいたずら」によるさまざまなアクシデントが起こり、炉が開くまで誰にもわかりません。
中で起こる風はカップの取っ手を人形に飛ばし、立つはずのサギや馬が、
へなへなと膝をついてしまうこともあります。
気まぐれな「炎のいたずら」による事例をご紹介します。
300年以上にわたる職人たちの経験と実験によって、さまざまな対策が導き出されています。
しかし磁器の制作工程と自然の原料の予測不可能な点や、作品の複雑な構造や大きさのために、
時として作品は「炎のいたずら」によって思いもかけぬ姿で窯の中から現れるのです。
MEISSENメモ(84):
MEISSEN 新作「波の戯れ ブルーメ」のご紹介
新作「波の戯れ ブルーメ」をご紹介いたします。
エレガントなフォームとさざ波のような美しいレリーフが人気のシリーズ「波の戯れ」に、
新しいフォーム「波の戯れ ブルーメ」が登場しました。
カップ&ソーサーやポットなどお茶の時間を素敵に演出するアイテムです。
「ブルーメ」とは、ドイツ語で「花」のこと。カップなどの底が花のようにカットされていたり、
蓋のつまみや全体の形状が丸みを帯びたデザインが特徴。
安定感のあるフォームは使いやすく、日常使いにおすすめです。
既存の「波の戯れ」と合わせてご使用いただけます。
*「波の戯れ ブルーメ」は、マイセン リーガロイヤルショップ 、全国主要百貨店 、
およびマイセンオンラインショップでお求めいただけます。
*発売記念として以下のアイテムを「期間限定特別価格」にてご案内中です。
<TOPICK>
「波の戯れ ブルーメ」に合わせて、
フラワースタジオ アジューレの太田衣有子さんが
花束を作ってくださいました。
幸福感あふれる素敵なブーケです。
フラワー スタジオ アジューレ
*雑誌「ベストフラワーアレンジメント」
No.76、115ページ掲載
MEISSEN 新作「散らしブルーオニオン」のご紹介
新作「散らしブルーオニオン」をご紹介いたします。
1739年に生まれたマイセン伝統の文様「ブルーオニオン」。
その誕生280周年を記念して「散らしブルーオニオン」は作られました。
「ブルーオニオン」のモチーフのオニオンをはじめ、桃や牡丹、蓮の花が全体に散りばめられた、
日本オリジナルの可愛らしいデザインが特徴です。
底面には280周年を祝したマークが入れられた特別なアイテムです。
既存のブルーオニオンとあわせてコーディネートをお楽しみいただけます。
*「散らしブルーオニオン」は、マイセン リーガロイヤルショップ 、全国主要百貨店 でお求めいただけます。