王侯貴族の宮殿を照らした逸品「シャンデリア」をご紹介します。
マイセンのロココ様式を象徴する逸品「シャンデリア」。
オリジナルはマイセン初期の天才造形家、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(1706-1775)によって、
5 年の歳月をかけて制作されました。
音楽を奏でる天使や小鳥たち、そして緻密に作られた花々の立体装飾。
それぞれのパーツを歪みなく焼成するには高い技術が必要で、現代のマイセンであっても制作には約2年かかり、
受注制作のみとなる非常に稀少価値の高い作品とされています。
18世紀の宮殿を照らした「白い金(白磁)」の輝きとともに、王侯貴族のざわめきが聞こえてくるようです。
。
MEISSENメモ(93):王侯貴族の宮殿を照らした逸品
MEISSENメモ(92):古都「ローテンブルク」のご紹介
古都「ローテンブルク」をご紹介します。
マイセンのイヤープレート2022年のモチーフとなった古都「ローテンブルク」。
ドイツの人気観光スポット、ロマンチック街道沿いにあり、1000余年の歴史を誇り中世の世界を垣間見ることができる街です。
約500年の歴史をもつ「ライターレスマルクト」は、ドイツでも指折りの伝統的なクリスマスマーケット。
中世の街並みを背景にクリスマスで彩られた街は、おとぎの国のようです。
人々はドイツの冬の風物詩「グリューワイン」(ワインにスパイス、フルーツやシロップ等を入れて温めて飲むホットワイン)を
片手に楽しみます。
マイセン磁器のタンブラーは、「ワインカップ」とも呼ばれ、磁器のカップでワインを飲み温まることが習慣になっています。
2022イヤープレート「ローテンブルク」
品番:54624/76A027、径:約27.5cm(プレートハンガー付)
ワインカップ(タンブラー)
MEISSENメモ(91):マイセンの偉大なアーティスト、ヘンチェルのご紹介
マイセンの偉大なアーティスト、ヘンチェルをご紹介します。
19世紀後半、アール・ヌーヴォー様式の頃にマイセンで大活躍した
偉大なアーティスト、ユリウス・コンラート・ヘンチェル。
この時代の芸術家は他で名を成して、マイセンによばれた人が多かったのですが、
ヘンチェルはマイセンの町に生まれ、マイセン製作所の養成学校で学んだ
生粋のマイセン人です。
当時すでに200年の伝統を持ち、クラシックな磁器を作り続けていたマイセンに、
彼はアール・ヌーヴォー様式の新風を吹かせ、多くの愛らしい子供の人形を
作りあげました。
子供のあらゆる姿、しぐさ、表情を生き生きととらえ独自のスタイルを確立しました。
その代表作である「ヘンチェルの子供たち」は、今なお世界中のファンに
愛されています。
来年は生誕150周年。マイセンでは記念の特別エディションが発表されました。