絵付「レッドドラゴン」をご紹介します。
マイセンの絵付にはさまざまな「象徴」が隠されており、
その絵付の一つ「レッドドラゴン」は
1730年頃に中国から伝わってきた図柄がもとになっています。
外側のドラゴンは皇帝のシンボルであり、
「鱗をもつ360の動物の最初のもの」「四代珍獣のひとつ」と
いわれています。
中央の鳳凰は皇帝と皇后の富と権力のシンボルであり、
円を描いて「永遠」を表わしています。
それに対し左右の「宝」の象徴は静止し、ドラゴンの動きを遮っています。
動と静がひとつのプレートの中で絶妙な均衡を保った絵付です。
さらに柄の配置には数の秘密が隠されており、
その絵解きも楽しんでいたようです。
MEISSENメモ(102):マイセンの「嗅ぎ煙草入れ」について
マイセンのマイセンの「嗅ぎ煙草入れ」について
フランスで流行した「嗅ぎ煙草」は18世紀にはヨーロッパ全土に広まりました。
貴族や上流階級の間では自分の「嗅ぎ煙草」の蓄えを高価な磁器のボックスに保存していました。
それに伴い美しい絵付や細工が施された多くのボックスが作られました。
このような「嗅ぎ煙草入れ」は、おそらく今日の金のライターよりも重要な地位を表す象徴でした。
当時の優雅な宮廷生活を想像しながらアクセサリーや小菓子などを入れてみてはいかがでしょうか。
MEISSEN マイセン「2023年イヤーコレクション」のご紹介
マイセン「2023年イヤーコレクション」をご紹介します。
毎年発表される「イヤーコレクション」が、全国の主要百貨店やマイセンリーガロイヤルショップ(大阪)で販売中です。
2023ミニ干支「卯(ウサギ)」*日本オリジナル*
マイセンの若き造形家、マリア・ヴァルターによるデザインのシリーズ。
毎年マイセンを代表する絵柄が干支に配されるのが特徴です。今回は「散らし小花」です。
19世紀初頭のビーダーマイヤー様式の典型的な小花で、平和と家庭の幸せを願う思いが込められています。
バラや忘れな草、スミレなど可憐な野の花です。雌の背中には子ウサギが、雄はお餅をついている様子が表現されています。
(品番:雌83644/900300、雄83643/900300、高さ各約7cm)
干支プレート「四つ葉のクローバーをみつけたウサギの子」*日本オリジナル*
マイセンの絵付師、エルケ・ダンネンベルクがデザインしました。月明りのもとで遊ぶウサギの子が愛らしく表現されています。
(品番:54614/76A131、径約19cm、プレートハンガー付)
2023イヤープレート「ハイデルベルク」
マイセンのアーティスト、アンドレス・ヘルテンがデザイン。
ネッカー川に架かる橋、アルテ・ブリュッケ越しのハイデルベルク城が表現されています。
(品番:54624/76A028、径約27cm、プレートハンガー付)