MEISSENメモ(97):絵付「レッドドラゴン」のご紹介

絵付「レッドドラゴン」をご紹介します。
 

レッドドラゴン(柄番号320510)

マイセンの絵付にはさまざまな「象徴」が隠されており、
その絵付の一つ「レッドドラゴン」は
1730年頃に中国から伝わってきた図柄がもとになっています。
外側のドラゴンは皇帝のシンボルであり、
「鱗をもつ360の動物の最初のもの」「四代珍獣のひとつ」と
いわれています。
中央の鳳凰は皇帝と皇后の富と権力のシンボルであり、
円を描いて「永遠」を表わしています。
それに対し左右の「宝」の象徴は静止し、ドラゴンの動きを遮っています。
動と静がひとつのプレートの中で絶妙な均衡を保った絵付です。
さらに柄の配置には数の秘密が隠されており、
その絵解きも楽しんでいたようです。


レッドドラゴンの「象徴」



レッドドラゴンの「数の秘密」


MEISSENメモ(102):マイセンの「嗅ぎ煙草入れ」について

マイセンのマイセンの「嗅ぎ煙草入れ」について
 
フランスで流行した「嗅ぎ煙草」は18世紀にはヨーロッパ全土に広まりました。
貴族や上流階級の間では自分の「嗅ぎ煙草」の蓄えを高価な磁器のボックスに保存していました。
それに伴い美しい絵付や細工が施された多くのボックスが作られました。
このような「嗅ぎ煙草入れ」は、おそらく今日の金のライターよりも重要な地位を表す象徴でした。
当時の優雅な宮廷生活を想像しながらアクセサリーや小菓子などを入れてみてはいかがでしょうか。


嗅ぎ煙草入れ「エキゾチックな鳥とイチジク」*世界限定25点*
18世紀の古典的な可愛らしいフォームの蓋の内側にイチジクをついばむ鳥が描かれています。
紀元前から食されていたというイチジクはマイセンの絵付師が好んで描く果物の一つです。
(品番:52M32/212874、高さ:約4.5cm)



嗅ぎ煙草入れ「海上風景」*世界限定50点*
ボックスの外側には18世紀の海上貿易の様子が描かれており、蓋の内側には果物が描かれています。
新鮮な果物と煙草は相反するようですが、当時はこの風変りな発想が好まれていました。
豪華な金で繊細に絵付された作品です。
(品番:52M28/28A584、幅:約8.5cm)



嗅ぎ煙草入れ「ワトーによる人物画」*世界限定75点*
1760年頃の原型を復刻したボックス。フランスのロココ様式を代表する画家、アントワーヌ・ワトーの絵をもとに作品です。
バラを持った女性は愛を待つ人。ブドウの枝を持つ男性は享楽を、女巡礼者は内省、そして将校は権力と名誉を象徴しています。
(品番:52382/270884、高さ:約8cm)



煙草入れ「恋の駆け引き」*世界限定25点*
アール・ヌーヴォー様式の時代に数多くの優れた作品を遺したアルフォンス・ミューシャの絵柄をもとに描かれました。
互いに恋の駆け引きをする紳士と淑女を草花や曲線が囲んでいます。
思いがけない所に隠れている天使が、この小さな作品に趣を添えています。
(品番:52446/27A084、幅:約9.5cm)


MEISSEN マイセン「2023年イヤーコレクション」のご紹介

マイセン「2023年イヤーコレクション」をご紹介します。
毎年発表される「イヤーコレクション」が、全国の主要百貨店やマイセンリーガロイヤルショップ(大阪)で販売中です。
 
2023ミニ干支「卯(ウサギ)」*日本オリジナル*
マイセンの若き造形家、マリア・ヴァルターによるデザインのシリーズ。
毎年マイセンを代表する絵柄が干支に配されるのが特徴です。今回は「散らし小花」です。
19世紀初頭のビーダーマイヤー様式の典型的な小花で、平和と家庭の幸せを願う思いが込められています。
バラや忘れな草、スミレなど可憐な野の花です。雌の背中には子ウサギが、雄はお餅をついている様子が表現されています。
(品番:雌83644/900300、雄83643/900300、高さ各約7cm)


マリア・ヴァルター/Maria Walther
造形の名手、マリア・ヴァルター。1988年生まれ。
ヴァルターは、サービス造形職業専門学校で学んだ後、モードファッションの裁縫師になるための教育を受けました。
その後デザインへの情熱に気付き、バイエルン州へ向かい職業専門学校や製品デザイン専門学校で教育を受け、製品デザイナーの州の資格を取得しました。
自動車産業で経験を積んだ後、2013年にマイセン磁器製作所に入った異色の存在でトップアーティスト、ヨルク・ダニエルチュクの門下生となりました。




干支プレート「四つ葉のクローバーをみつけたウサギの子」*日本オリジナル*
マイセンの絵付師、エルケ・ダンネンベルクがデザインしました。月明りのもとで遊ぶウサギの子が愛らしく表現されています。
(品番:54614/76A131、径約19cm、プレートハンガー付)
エルケ・ダンネンベルク/Elke Dannenberg
1970年マイセン生まれ。1986年から1990年まで、国立マイセン磁器製作所の養成学校で学び、その優れた才能から、
1992年、「現代人物画絵付部門」に配属されました。
現代マイセンに偉大な足跡を残したアーティスト、ハインツ・ヴェルナー教授(1928-2019)のデザインによる現代マイセンの絵柄を描くようになりました。
ヴェルナー教授の高弟ヴォルフガング・ワックスの指導のもと、1999年から2007年まで絵柄の開発にも携わり、
2010年には「マイスター」となって、後進の指導にもあたっています。ヨーロッパをはじめ、アメリカやドバイ、そして日本でも実演を行ない好評を博しました。



2023イヤープレート「ハイデルベルク」
マイセンのアーティスト、アンドレス・ヘルテンがデザイン。
ネッカー川に架かる橋、アルテ・ブリュッケ越しのハイデルベルク城が表現されています。
(品番:54624/76A028、径約27cm、プレートハンガー付)

アンドレアス・ヘルテン/Andreas Herten
1967年、バルト海のそばのウィスマール生まれ。国立マイセン磁器製作所で、1984年から1988年まで花絵付を学びました。
ハインツ・ヴェルナー教授のもとで研鑚を積み、1989年から「芸術の発展をめざすグループ」に参加。
チーフデザイナーであったヴェルナー教授の高弟として新しいデザインを共に企画し、プラークなど多く手掛けるようになりました。
1989年、1990年と、ハイリゲンダムで専門教育を修了。
以後、専門のデザイナーとしての道を歩み、「波の戯れ」に「ユーゲント」や「青い花」、「ベゴニア」などの魅力的な絵付を発表しました。



*マイセンの製品は、マイセンオンラインショップ や、アマゾン「MEISSEN MANUFACTORY SINCE 1710 」
楽天市場「マイセン磁器日本総代理店」 、または、マイセン リーガロイヤルショップ全国主要百貨店 でお求めいただけます。





  *マイセンの日本公式SNS
オンライン上でもマイセンの世界をお楽しみください。
 



カテゴリー



アーカイブ





GKジャパンエージェンシー株式会社
Copyright © GK Japan Agency Co.,ltd. All Rights Reserved.