MEISSENメモ(39):マイセン「スワンサーヴィスセット」のご紹介
マイセンの 「スワンサーヴィスセット」をご紹介します。
「サーヴィスセット」とは、コーヒー、紅茶やディナーを供するための食器セット一式のこと。皿やカップ類だけでなく、ソース入れや塩入れなど、多くの食器を包括しています。マイセンでは、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーが生み出し、ヨーロッパの後の卓上文化に大きな影響を与えました。ブリュール伯爵の注文で作られた「スワンサーヴィスセット」は、エルミタージュ美術館とドレスデン陶磁美術館がその一部を所有していますが、現在では完全な姿でこの2,000ピースを見ることはできません。「スワンサーヴィスセット」は、フランシス・バローの絵画がモチーフになっていますが、伯爵の庭園の噴水や、ブリュールという名前が「湿地」に由来することから、「水」をテーマに、永遠の命の象徴とされるスワン、ガラテア、魚、貝などが立体的に表現されています。「スワンサーヴィスセットがなければ、ロココ時代はまったく貧弱なものになってしまったであろう。」と、有名な磁器研究家、オットー・ヴァルヒャは断言しています。
*白磁の「スワン ホワイト」をマイセンサイト でご覧いただけます。
*マイセンの製品は、全国主要百貨店 でお求めいただけます。