MEISSENメモ(8):「ドラゴン」の絵柄
マイセンの「ドラゴン」の絵柄をご紹介します。
マイセンの生みの親、アウグスト強王は特に狩猟好きの王として知られ、モーリッツブルクという狩りのための城では、ヨーロッパ有数のシカの角コレクションが広間を飾っています。
そしてその広間で使われたのが「レッドドラゴン」(絵柄番号320510)のディナーセットでした。
ドラゴンは中国の皇帝を象徴し、共に描かれた鳳凰は皇帝と皇后の富と権力を表しています。
力強く縁起の良い絵柄が好まれ、特に朱色(絵柄番号320510)は1917年までザクセン宮廷でしか使うことを許されませんでした。
朱色だけでなく、青(絵柄番号320210)、緑(絵柄番号320310)、黄(絵柄番号320610)、ピンク(絵柄番号320410)、黒(絵柄番号320010)など、色のバリエーションが多いのも魅力のひとつです。