MEISSENメモ(115):
マイセンの花絵付「様式的な花」のご紹介
マイセンの花絵付「様式的な花」をご紹介します。
18世紀の中頃、マイセンがドイツらしい作品を作ろうとした時、まず描かれたのは当時流行していた木版画や銅版画にある精緻な花の姿でした。
その後、数限りない花柄の種類を分類して注文を受けやすくするために、マイセンは花の描き方をパターン化しました。
メインに1種類の花を描き添え花を1つ描くもの、添え花を2つ描くものなど、アネモネ、野バラ、チューリップなど「36種類の基本の花」に添え花を組み合わせます。
どの花を組み合わせるかは絵付師にはある程度自由に描くことが許されているため、これも厳密には「2つとない」ものといえるでしょう。