MEISSEN マイセン「Bフォーム」の新しい花柄のご紹介
マイセン「Bフォーム」の新しい花柄をご紹介します。
「Bフォーム」と呼ばれるカップ&ソーサーのフォームは、
19世紀のマイセンに偉大な足跡を遺した造形家、ロイテリッツが、1855年に作り出したもので、
オリジナルの原型に付された認識番号から「Bフォーム」と名付けられました。
このシリーズは、マイセン磁器が王侯貴族だけのものではなく、市民階級の富裕層に広まっていった19世紀に作り上げられ、
典型的な歴史主義のデザインであり、バロックやロココ様式など過去の様式の要素が自由に用いられているのが特徴です。
また金彩で仕上げることで当時のブルジョワ層の人気を博しました。
「散らし小花」が描かれたものが有名ですが、今回デイジーと忘れな草との小花が描かれた作品が登場しました。
エルンスト・アウグスト・ロイテリッツ
Ernst August Leuteritz
19世紀の革新的指導者。
1849年から1886年までの37年間にわたり、
マイセン磁器製作所の造形部門の責任者を務めました。
マイセンの古典的なフォームに注目し、さまざまな時代様式を組みあわせて、
新たなスタイルを生み出しました。
彼はロココ様式の復興と共に製作所のアーカイブをも甦らせました。
マイセンの古文書資料館には実に320の原型がロイテリッツの名前とともに記録されています。
製作所が再び世界的な名声を得る契機となった1855年のパリ万博をはじめ、
数々の万国博覧会への参加も彼の主導で行われました。