「マイセン リーガロイヤルショップ」からのお知らせ⑦
「マイセン リーガロイヤルショップ」では、皆さまに人気の「マイセンのバラ」を特集しています。
「マイセンのバラ」はマイセンの花絵付を代表する絵柄のひとつで、ビーダーマイヤー様式(1815-1848 )の時代に誕生しました。
ビーダーマイヤー様式は家庭の平和を希求するもので、バラはそのシンボルとなりました。バラの花言葉「愛情」が示すように、
バラには人々の心を癒し慰める特別な力があるようです。ドイツでも庭に咲く花として、また贈物の花としても愛されています。
ちなみにピンクのバラの「ピンク色」の顔料は茶色をしています。
この美しいピンク色は焼成することによって、はじめてその姿を現します。絵付師たちは焼成後の色合いを頭に描きながら、
茶色の顔料を含んだ絵筆を運びます。「マイセンのバラ」は、長い経験を持つ熟練職人によってのみ描かれています。
*「顔料」について
顔料とは磁器絵付用の絵具のことで、染付、上絵付、耐火性、水溶性などに大別されています。
化学者であり絵付師のヨハン・グレゴリウス・ヘロルトが顔料を開発していた時代から、
マイセン磁器製作所内の実験室で調合・精製され、その製法は極秘中の極秘とされています。
この実験室には、マイセンの職員でさえ、立ち入りを厳しく制限されている程です。
ヨハン・グレゴリウス・ヘロルト(Johann Gregorius Höroldt)
1696-1775年。チューリンゲン生まれ。絵付師であり、化学者。
マイセン磁器製作所では、
1720年から56年までと、1763年から65年まで活動しました。
マイセンに入った時は弱冠24歳でしたが、
優秀な化学者で、金属酸化物を主成分とする数え切れない程の
多くの顔料を調合し完成させました。
マイセンの顔料は今日でもヘロルトの書き残したものをもとに
調合されています。
また絵付師としても素晴らしい腕も示し、
「シノワズリー」の世界を作り上げ、
港湾画や風景画、花絵付にも偉大な足跡を残しました。
またショップでは、「マイセンのバラ」に合わせて新作の花瓶「バタフライ」もご紹介していますので、この機会にぜひご覧ください。
大阪市北区中之島5-3-68 リーガロイヤルホテル1階
TEL/06-6449-0663
営業時間/10:00~19:00
定休日/毎月第3水曜日
https://www.meissen-jp.com/shoplist/