MEISSENメモ(62):人形「パリの物売り」シリーズのご紹介
人形「パリの物売り」シリーズのご紹介します。
今年は日仏交流160周年ということで、多種多様なフランス特集をみかけますが、マイセンも300余年の歴史の中でフランスとの繋がりがあります。今回は一例として、人形「パリの物売り」シリーズをご紹介します。マイセンの天才造形家、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーは、自身が手がけた彫像をパリの宮廷に届けに行った際に、フランスの宮廷芸術に触れるとともに、街の中で多くの刺激を受けました。さまざまな物を売りながら街を行き交う売り子たちもその一つです。1753年から翌年にかけてケンドラーと、ペーター・ライニケは次々に魅力的な「パリの物売り」の人形を作りました。都会の喧騒と、市場の雑踏を感じさせる生き生きとした表情が魅力です。野菜や花、魚売りなどのほか、酢やレモネード、富くじ売りなど面白ものも多く、当時のパリの市民生活を知る上でも貴重な資料となっています。
*マイセンの製品は、マイセンオンラインショップ 、または全国主要百貨店 、またはマイセン リーガロイヤルショップでお求めいただけます。