MEISSEN マイセン:彫像「ペガサス トロフィー」のご紹介


 



マイセンのトップアーティスト、ダニエルチュクがデザインした彫像「ペガサストロフィー」。
この作品のオリジナルは、同じくマイセン磁器で作られている「ペガサス賞」のトロフィーです。
この賞は毎年ドイツで開催される「ドイツ・スポーツプレス・ボール」で、
その年活躍したドイツ出身のスポーツ選手やスポーツ界に多大な貢献をした人物に贈られる名誉あるものです。
過去にはサッカー選手のベッケンバウアーやF1ドライバーのシューマッハなどが受賞しています。
具象性と抽象性が共存する世界観が表現されたトロフィーです。
この名誉ある彫像をあなたのヒーローやヒロインにプレゼントしてはいかがでしょうか。


彫像「ペガサス トロフィー」
品番:73947/900300、高さ:約41.3cm



ヨルク・ダニエルチュク

ヨルク・ダニエルチュク
1952年生まれ。
1969年にマイセン磁器製作所に入り造形の修業をはじめ、
1973年から活動を開始。
1978年に「芸術の発展をめざすグループ」に入り、
長年にわたりペーター・シュトラングとの共同作業を行う。
同時期、ドレスデンの造形美術大学で彫刻を、
その後ハレ・ブルクギービッヒェンシュタインの大学で容器成型を学び、
さらに経験を積む。
現在は造形師、デザイナーとして、ユニカートやシリーズ作品などの
芸術的作品の制作にあたっている。
「波の戯れ」のフォームをザビーネ・ワックスとともに、
そして「コミックバード」をオラフ・フィーバーとともに考案している。


 
*彫像「ペガサス トロフィー」は、>>マイセンオンラインショップでお求めいただけます。

MEISSENメモ(104):
人形「ホットチョコレートを運ぶ女性」のご紹介

人形「ホットチョコレートを運ぶ女性」をご紹介します。
 
この人形は1745年頃、フランス系スイス人の画家、ジャン・エティエンヌ・リオタール(1702-1789)によって描かれた、
「ホットチョコレートを運ぶ女性」をもとに作られました。
食べるチョコレートよりも歴史の古い飲物ホットチョコレートは16世紀後半にスペイン人によってヨーロッパに広まり、
最高の贅沢な飲物として宮廷の話題を独占していました。
リオタールの絵の女性も、宮廷の侍女がモデルと言われています。
この絵画は最も美しいパステル画と評され、アウグスト強王の息子のコレクションに入り、
現在もドレスデンのツヴィンガー宮殿、アルテ・マイスター(絵画ギャラリー)に収蔵されています。

人形「ホットチョコレートを運ぶ女性」
品番:73431/900300、高さ:約18.5cm



当時、ホットチョコレートを味わうための磁器が急速に発展し、優れたフォームと絵柄が次々に生まれ、宮廷の話題を独占していました。
カップの揺れを防ぐための支えである「トランブルーズ」が施されたり、蓋付きのものなどもあります。
飲み方もフランス流にカップを両手で持って飲むスタイルで、カップの両側に取っ手がついており宮廷でもてはやされました。
絵画のカップにも「トランブルーズ」が描かれており、人形が運んでいる器にも再現されています。



左)絵画「ホットチョコレートを運ぶ女性」(82.5×52cm)
右)ツヴィンガー宮殿、アルテ・マイスター(絵画ギャラリー)(ツヴィンガー宮殿はマイセン磁器の生みの親、アウグスト強王によって建設された宮殿です。)




*チョコレートカップ&ソーサー「ブルーオニオン」は、
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MEISSENメモ(103):現代マイセンの造形を代表する
アーティスト、シュトラングのご紹介

現代マイセンの造形を代表するアーティスト、シュトラングをご紹介します。
 
昨年末に残念ながらアーティスト、ペーター・シュトラングが86歳で天に召されました。
今回は、マイセンに偉大な功績を遺したシュトラングについて改めてご紹介します。

ペーター・シュトラングPeter Strang

ペーター・シュトラング(1936-2022)
ドレスデン生まれ。
14歳でマイセン養成学校に入り人形制作者になる教育を受け、
その後ドレスデン造形芸術大学で彫塑を学びました。
シュトラングは学位を取得した造形家としてマイセン製作所に戻り、
1993 年から芸術部門の責任者、主任造形家として活躍しました。
1960 年からはマイセン製作所の未来を担う
「芸術の発展を目指すグループ」の一員として、
30 年間にわたり製作所での芸術の基準を作りました。
2000 年、これまでの芸術作品が高く評価され「ザクセン州功労賞」を、
そして2007 年には「連邦功労十字章」を得ました。
特にシュトラングが考案した手法「手びねり」は、
伝統的な人形制作とは異なり石膏型をほとんど使用しないで作り上げられます。
磁土をこねて手で自由に作られる「手びねり」による人形は、
ユーモラスで豊かな表情と、一品一品味わいが異なることが魅力です。
シュトラングは、グリム童話など文学作品やサーカスなどのテーマを好み、
そのオリジナリティーあふれる作品には、人間に向けられた彼のあたたかいまなざしが感じられます。


「猿の楽隊」
18世紀半ばにマイセンの天才造形家、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーが生み出した「猿の楽隊」を
シュトラングならではの新しい解釈で「手びねり」という新しい手法で作り上げました。
そうすることで人形の小さな特徴や個性を生き生きと表現しました。
豪華な衣装ではないものの、青・赤・黄の基本色がオーケストラ全体を調和がとれたものにしています。
茶目っ気のある表情で多くのコレクターの人気を博しました。
左から)トラインアングル、タイコ、ヴァイオリン、ギター、ハープ、指揮者、トランペット、ベース、歌手、フルート、オーボエ/高さ:約10.5~13cm




「ガーディナー」シリーズ
18世紀に生まれたマイセンの人形「庭師」(ガーディナー)。
このマイセン伝統のテーマを3世紀の時を経て、シュトラングが独自の手法で表現し
誕生した「庭師」(ガーディナー)シリーズです。
左から)ガーディナーの女の子とニワトリ、ガーディナーの男の子とバラ、ガーディナーの女の子とジョウロ、ガーディナーの女の子とカボチャ、
ガーディナーの女の子と植木鉢、ガーディナーの男の子とブドウ/高さ約18~19.3cm



童話をテーマにしたシリーズ
物語を象徴するアイテムをデフォルメしたほのぼのとした可愛らしい人形です。
左上から)カエルの王様、長靴をはいた猫、シンデレラ、イバラ姫、ルンペルシュティルツヒェン、小さなモック
左下から)赤ずきんちゃん、星の銀貨、赤ずきんちゃん/高さ約9~10cm



「天使の楽隊」シリーズ
さまざまな楽器を奏でる天使たち。金髪の巻き毛、のびやかな姿、うっとりとした顔つきなど、豊かな表情が魅力です。
左から)オルガン、シンバル、サクソフォン/高さ約9~10cm



シュトラング80歳記念作品「ピエロ」シリーズ
シュトラングの80歳(2016年)を記念して創作されたピエロのシリーズ。
サーカスのピエロたちを心の友とするシュトラングならではの愛情がこもった作品です。
左から)ハートの白い金 、ハートのジャック、ピエロとマスカレード/高さ約21~23cm



*マイセンの製品は、マイセンオンラインショップ や、アマゾン「MEISSEN MANUFACTORY SINCE 1710 」
楽天市場「マイセン磁器日本総代理店」 、または、マイセン リーガロイヤルショップ全国主要百貨店 でお求めいただけます。





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