「マイセン リーガロイヤルショップ」は、年末年始、休まず営業いたします。
特別なひとときにふさわしいアイテムをヴァリエーション豊富に取り揃えております。
お近くにお越しの際はぜひお立ちよりくださいませ。
「マイセン リーガロイヤルショップ」
住所:大阪市北区中之島5-3-68 リーガロイヤルホテル1階、TEL:06-6449-0663
営業時間 11:00~18:00、定休日 毎週火・金曜日
https://www.meissen-jp.com/shoplist/
*年末年始の営業時間は通常と異なります。詳しくはショップまでお問合せください。
MEISSEN 新作
人形「猿の楽隊」の新しい楽団員「ツィターを弾く猿」のご紹介
マイセン初期の偉大な造形家、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーが作り上げた名作「猿の楽隊」に
新しい楽団員として、「ツィターを弾く猿」が加わりました。
マイセン初期の偉大な造形家、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(1706-1775)が作り上げた
名作「猿の楽隊」に、新しい楽団員として「ツィターを弾く猿」が加わりました。
この新作はマイセン磁器製作所開窯310周年を記念した作品です。
原型を制作したアーティスト、ジルケ・エーベルマンはケンドラーと同様に
フランスの歴史的な装飾芸術「サンジュリー」のデザイン画をもとにしました。
衣装の色合いは、かつてフランスのルイ15世の愛人、ポンパドゥール夫人に献呈した
「猿の楽隊」(オリジナル)と同じものです。
ツィターは美しい音色が特徴の琴に似たチロル地方の楽器。
この猿は一生懸命に演奏し見る人を楽しませようとしているかのようです。
(品番:60047/90A369、高さ:約13.5cm)
1753年にケンドラーは、「サンジュリー」のデザイン画を参考に21体の猿の演奏者と譜面台で成る
滑稽な楽隊を構想し、造形家のペーター・ライニケとともに「猿の楽隊」を作り上げました。
ケンドラーがインスピレーションを受けた「サンジュリー」とは、
フランス語で「猿」を意味する「サンジュ」をドイツ語風の単語にしたものです。
猿は18世紀半ば、人間の風変わりな面をパロディー化したモチーフとして人気がありました。
パリのシャンティイ城もスケッチや絵画の「サンジュリー」で装飾されました。
その猿たちは城の住人や客たちのように振舞い、歌い、楽器を奏で、踊り、狩りやスケートをしています。
この愉快な猿の音楽家たちのスケッチはマイセンにも伝わり、作品の原案としてケンドラーの役に立ちました。
ロココ様式で飾り立てられた「猿の楽隊」は、生き生きとした指揮者の下、全身全霊で音楽を奏でています。
芸術的な手作業で作り上げられ、衣装などディテールまで色彩豊かに絵付され、
「猿の楽隊」はどれもがケンドラーの偉大な芸術性や、マイセン磁器のオリジナル性、
比類のなさを証明しています。
1753年12月、「猿の楽隊」の最初の1つがポンパドール夫人に献呈されたのでした。
なぜ猿がモチーフとなったかについては、
「アウグスト強王のお抱えの楽士たちの下手な演奏を揶揄した」といった諸説もありますが、
マイセンでは今日まで「猿の楽隊」を作り続けています。
成型師や絵付師の代が変わっても、珍妙な「淑女と紳士達」は、変わることなく楽を奏で、
その滑稽さゆえに私たちの文化史的興味をかきたてています。
また衣装の色合いはいくつかあり、それもコレクターの楽しみのようです。
「猿の楽隊」は、今年はベートーヴェン生誕250周年を祝い「第九」を盛大に演奏しているでしょう。
(品番:60001/60022/22P、高さ:約9~17cm)(写真は楽隊の一部です)
◆「ベートーヴェン誕生250周年」記念のマグとディッシュのご紹介◆
マイセンは、ドイツの作曲家でありピアニストである
ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの
生誕250周年を世界中の音楽愛好家と共に祝い
彼をモチーフにしたコレクションを発表しました。
2世紀以上前に大活躍したベートーヴェンに、
現代のイヤフォンをつけた絵柄がユニークです。
ハートの中の鳩が世界中に音楽を
届けているのでしょうか?
さまざまな想像をかきたてられます。
マイセン独自の手作業による
転写技法を用いて創作しました。
デュッシュ「ベートーヴェン」
フランスをはじめ、ヨーロッパで愛用されている「ヴィド ポッシュ」タイプのディッシュ。
フランス語でVide Poche、「空っぽのポケット」という意味で、ポケットに入っていたキーや小銭などの小物を入れておくプレートのことをいいます。
日常の小物入れや、食事の時にも使える便利なアイテムですので、ギフトにもおすすめです。
(品番:53274/79A717、サイズ:約18.5×21cm)
マグ「ベートーヴェン」
この四角い取っ手が特徴的なクラシカルなフォームは、18世紀半ばにヨーロッパで遺跡発掘がブームとなった際、ポンペイ遺跡の出土品を手本に生まれ、
1780年から作られている古典的なスタイルです。
当時は敷皿もありカップ&ソーサーとして使用されていましたが、今日ではカップだけの「マグ」となり朝食時などに愛用されています。
(品番:55810/79A717、容量:約310ml)
MEISSENメモ(82):
若きマイスター、マルティナ・スツェーアのご紹介
マイセンで絵付師として活躍している若きマイスター、マルティナ・スツェーアをご紹介します。
1986年、ドイツのチューリンゲン、シュライツに生まれ、
幼い頃より絵を描くことを得意としていました。
マイセンの絵付師と家族ぐるみの付き合いがあり、
それをきっかけに磁器絵付に大きな興味を
抱くようになりました。
2003年から2007年までマイセンの養成学校で
花絵付を学び、優秀な成績で卒業、
「現代的な花絵付」の部門で
キャリアをスタートしました。
その後専門を風景画や人物画へと変更し、
その精緻な絵付で高く評価されるようになりました。
現在では世界限定作品などのデザインも手掛けています。
*マイスターとは
ドイツには昔から「徒弟制度」があり、熟練の職人を「マイスター」として国家が認定するしくみがありますが、
マイセン製作所でいう「マイスター」は少々異なり、長年の修業と熟練、優秀さなどから
その腕前が上長に認められた場合に「マイスター」とされています。