マイセンの 「スワンサーヴィスセット」をご紹介します。
「サーヴィスセット」とは、コーヒー、紅茶やディナーを供するための食器セット一式のこと。皿やカップ類だけでなく、ソース入れや塩入れなど、多くの食器を包括しています。マイセンでは、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーが生み出し、ヨーロッパの後の卓上文化に大きな影響を与えました。ブリュール伯爵の注文で作られた「スワンサーヴィスセット」は、エルミタージュ美術館とドレスデン陶磁美術館がその一部を所有していますが、現在では完全な姿でこの2,000ピースを見ることはできません。「スワンサーヴィスセット」は、フランシス・バローの絵画がモチーフになっていますが、伯爵の庭園の噴水や、ブリュールという名前が「湿地」に由来することから、「水」をテーマに、永遠の命の象徴とされるスワン、ガラテア、魚、貝などが立体的に表現されています。「スワンサーヴィスセットがなければ、ロココ時代はまったく貧弱なものになってしまったであろう。」と、有名な磁器研究家、オットー・ヴァルヒャは断言しています。
*白磁の「スワン ホワイト」をマイセンサイト でご覧いただけます。
*マイセンの製品は、全国主要百貨店 でお求めいただけます。
MEISSEN 2016年世界限定作品:花瓶「海の生き物」
300年以上の長きにわたり、芸術的な名品を創り続けてきた、国立マイセン磁器製作所―。膨大な量の資料と原型をもとに毎年発表される復刻作品や新作は、すでにコレクターの間で確固たる評価と地位を得るに至っています。 芸術品と呼ぶにふさわしい作品群からは、マイセンの高い技術と伝統が伝わってきます。
花瓶「海の生き物」*世界限定25点
1920年代のマイセンに新風を吹き込んだウィリー・ミュンヒ・ケーへのオマージュとして、1954年に創作されたこの花瓶を、アーティスト、アンドレアス・ヘルテンが彼の様式で装飾しました。「ティル・オイレンシュピーゲル」や「文書保管人リントホルスト」、また「ペーター・シュレミール」のような朗らかでユーモアに満ちた人形で知られるミュンヒ・ケーは、才能ある造形師でグラフィックアーティストでしたが、豊かな自然界に創作のインスピレーションを求めていました。マイセンの古文書資料館には、彼のファンタジー溢れる不思議な鳥やパラダイスの鳥、さまざまな魚や海の生き物のグラフィックが数多く残されています。磁器上で、ケーは、2色か3色といった単純な色の調和から、立体的な造形を成すことに成功しています。アンドレアス・ヘルテンは、ケーのコンポジションにおける効果を利用しました。装飾は、一部は立体的に盛り上がった部分に施され、一部は絵付されています。魚、ヒトデ、カタツムリなどにはすべて、赤みを帯びた色調の挿し色があり、タコに似た想像上の生き物だけが補足的にアクセントとなっています。底部と海藻、サンゴには、この芸術作品にふさわしい、純度の高い金が用いられています。商品番号:50258/266484、高さ:29.5cm
MEISSENメモ(38):マイセン「ヘンチェルの子供たち」のご紹介
マイセンの 「ヘンチェルの子供たち」をご紹介します。
20世紀初頭、当時すでに200年の伝統を持ち、クラシックな磁器を作り続けていたマイセン磁器製作所にアール・ヌーヴォーの新風を吹かせ、多くの愛らしい子供の姿を作り上げた造形家、ユリウス・コンラート・ヘンチェル(1872-1907)。ヘンチェルは、子供のあらゆる姿、表情、しぐさの一つひとつを生き生きと的確にとらえ、彼の独自のスタイルを確立しました。当時のマイセン新聞はこう伝えています-「マイセン磁器製作所は、現代の小像の分野において、特に人間描写の点で最も大きな、そして重要な貢献を果たしている」。彼の代表作「ヘンチェルの子供たち」は、今なお世界中のマイセンファンの心を捉えて離しません。
*マイセンの製品は、全国主要百貨店 でお求めいただけます。