スノーボール」装飾のご紹介
「スノーボール」は、英語で「雪の花」という意味のほかに「ガマズミの花」を意味しています。「ガマズミ」は、スイカズラ属の低木状の植物で多散花序の白い花びらが特徴の可愛らしい花です。「スノーボール」装飾は、アウグスト強王の息子、アウグストⅢ世が最愛の王妃、マリア・ヨゼファに「枯れない花を贈りたい」という願いから誕生しました。この王の命を受けたマイセンの造形家、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーが、自然の植物である「ガマズミの花」を手本に1739年に「スノーボール」という装飾を生み出しました。花弁の一つひとつが型と手のひらを使って作られる装飾で、マイセン貼花装飾の最も有名なものです。「究極のロココ」ともいうべきもので、実用面よりも完璧に施された装飾がみどころです。また、さまざまなアイテムを「スノーボール」で覆うだけでなく、そこにからまる枝や葉、そして小鳥が立体的に表現されていたり、豪華な金彩があしらわれたりと、多くのデザインがあります。その技術と伝統は、今日までマイセンで生き続けています。
シリーズ「ロイヤルブロッサム」
昨年春に登場しました、花のレリーフが美しい「ロイヤルブロッサム」。レリーフの源は「スノーボール装飾」で、この立体的な装飾をテーブルウェアのレリーフに移したシリーズです。スタイリッシュな白磁に咲く緻密な花模様は、上品で優雅であった高貴な時代を彷彿とさせ、マイセンの至高の匠の技が現代の食卓を華麗に演出します。
*「ロイヤルブロッサム」は、、マイセン・オンラインショップ「ロイヤルブロッサム」でお求めいただけます。
*マイセンの製品は、全国主要百貨店 、昨年12月末にオープンした「マイセン リーガロイヤルショップ(大阪)」、そしてマイセン・オンラインショップでお求めいただけます。
MEISSENメモ(57):「チューリップ」がモチーフの作品のご紹介
「チューリップ」がモチーフの作品のご紹介
美しい自然に囲まれたマイセンには、植物の絵柄が数多くあります。今回は春の代表的な花、「チューリップ」がモチーフとなった作品をご紹介します。マイセンのさまざまなアーティストが描いた、趣きの異なる「チューリップ」をご覧ください。チューリップの花言葉は「真実の愛」、「博愛」です。また、チューリップにはこんな伝説があります。可憐で美しい少女が、三人の騎士にプロポーズされました。騎士たちは、それぞれの家宝の王冠、剣、黄金を少女に贈りました。誰一人断わることができない少女は苦悩の末、花の女神フローラに「私を一輪の花に変えてほしい」と願いました。女神は少女を思いやりその苦しみから救うため、「チューリップ」の花に変えたのでした。花は王冠、葉は剣、球根は黄金、を意味し、つぼみは少女の純潔を表しているのだそうです。
プラーク「フィンガーシトロンと黄金の花」
伝統を保ちながらモダンな作品を作ることに力を注いでいるアーティスト、グードルン・ガウベのデザインです。中央にフィンガーシトロン、周囲にチューリップが描かれています。下で顔をのぞかせているのはツバキの花です。(品番:U5249/63C048、サイズ:約35×35cm)
プラーク「チューリップ」
今年90歳となるハインツ・ヴェルナー教授によるデザイン。「生きる喜び」を創作テーマとするヴェルナー教授のデザインらしく、チューリップは生き生きとした色彩で生命感に溢れ、落ち着いた色合いの背景に対して、美しいコントラストをなしています。手前ははっきりと、奥はぼやかして描くことで遠近感が生まれ、平らなプラークに奥行きを感じさせます。(品番:9M226/932079A、プラーク本体サイズ:約30X20cm)
プラーク「フルーツとチューリップ」
現代マイセンの礎を築いた絵付師、フォルクマール・ブレッチュナイダーがデザインしたダイナミックな果物柄です。プラークからはみ出すばかりの勢いが斬新で、現代性を感じさせます。(品番:95M68/931003A、プラーク本体サイズ:約35×26.5cm)
飾皿「チューリップ」*世界限定100点
様式的な絵付や、マルコリーニ様式で描かれることの多いマイセンの「チューリップ」。この飾皿のように単色の濃淡で描かれることは極めて珍しく、新鮮な趣があります。片側にのみ、たっぷりとした筆致で描いたことでモダンな雰囲気も生まれています。(品番:54169/232884、径:約22.5cm)
プラーク「チューリップ」
プラークに描かれているのは、花びらの先端がフリル状になった西洋風のチューリップ。白からピンク色へのグラデーションが美しい絵柄です。(品番:53N32/04A030-3、サイズ:約22.5×22.5cm)
シリーズ「波の戯れ」から「ユーゲント」
現代マイセンのトップアーティスト、アンドレアス・ヘルテンがデザインしました。ユーゲントシュティール(ドイツ語でアール・ヌーヴォーの意味)の手法で描かれたモダンなチューリップです。(上・スーププレート、品番:614601/28488、径:約23.5cm、左・サラダボウル、品番:614601/28411、サイズ:約14.5cm、右・コーヒーカップ&ソーサー、品番:614601/28582、容量:約200ml)
*マイセンの製品は、全国主要百貨店 、昨年12月末にオープンした「マイセン リーガロイヤルショップ(大阪)」、そしてマイセン・オンラインショップでお求めいただけます。
MEISSENメモ(56):
「アルブレヒト城」がモチーフの作品のご紹介
「アルブレヒト城」がモチーフの作品のご紹介
「アルブレヒト城」は、マイセンの創始者、アウグスト強王の城でありマイセン磁器が誕生した地でもあります。
ドイツで最も古い城で15世紀から16世紀にかけてマイセン市内に建てられ、
ドイツ後期ゴシック様式の建築物の中でも重要なものの一つとされています。
1710年にマイセン磁器が誕生して以来、1864年までこの城がマイセン磁器の工場となっていました。
今回は、歴史的に意味深いこの「アルブレヒト城」が描かれたプラークなどの作品をご紹介します。
いずれもエルベ河と共に描かれており、マイセンの美しい自然が感じられる作品です。
*アルブレヒト城と城内(床のモザイク模様)
*アルブレヒト城」の床のモザイク模様が、
プレートの図柄のモチーフの源となったコスモポリタン「ロイヤルパレス」。
色・柄違いで4種類あり、スペシャルボックス入りですのでギフトにもおすすめのセットです。