MEISSENメモ(64):アーティスト、ザビーネ・ワックスのご紹介

マイセンのアーティスト、ザビーネ・ワックスのご紹介します。

ザビーネ・ワックス Sabine Wachs

1960年、ザクセン州のワルムスドルフに生まれる。
1978年~1979年、高校卒業後、コルディツの磁器工場とデーレンブルクのガラス工場で実習を行う。ここでの経験がその後の大学生活に役立だったといいます。
1979年~1984年、ハレのブルク・ギービッヒェンシュタインの造形大学に入学し、ブリギッテ・マーン・ディーデリング教授、ハンス・メルツ教授、ハインツ・ヴェルナー教授のもとで絵付を学ぶ。デザイン部門で学士号取得。
1986年~2011年、マイセンのフォーム・絵付のデザイン部門で活動。サーヴィスセット、プラークの開発・制作に携わる。
1987年~、多くの展示会、見本市で作品を発表。美術館などからも引き合いを受ける。
1996年~1997年、母校にて教鞭をとる。
 
21世紀のマイセンを象徴するシリーズ「波の戯れ」を手がけたザビーネ・ワックス。古典的なマイセンの伝統に、新たな息吹を吹き込んだアーティストとして知られています。自然との深い結びつきや、細部にまで神経の行き届いたデザインが特徴です。食器フォームの開発の他に、ブラークやユニカート(一点もの)の制作などを手がけ、その作品は世界中で高い評価を得ています。
 
シリーズ「波の戯れ」

ザビーネ・ワックスがフォームをデザインした「波の戯れ」。さざ波のようなレリーフがモダンなフォームに映えた「用の美」を感じさせるシリーズです。マイセンの食器のフォームには、自然から題材を得て生まれたものが数多くありますが、この「波の戯れ」もそのひとつ。水面に生まれるさざ波が清冽な印象を与えるレリーフや、花のつぼみや茎を連想させるフォームに大きな特徴があります。幾何学的で繊細なレリーフをひとつひとつ正確に手でカットして、母型を作り出しました。カップ、プレート、ポットなど、すべてに統一性があり、流れるようなラインが生まれます。湖を渡る風によって水面にさざ波がたつように、輝く白磁の上を波のようなレリーフが浮かんでいます。ザビーネ・ワックスと共にこのサーヴィスセットを考案したのは、マイセンのデザイナー、ヨルク・ダニエルチュク。彼の指導のもとで、熟練した職人達が調和のとれた波型レリーフを効果的につけていきました。
花瓶*世界限定100点

ザビーネ・ワックスがフォーム、デザイン共に手がけた花瓶。モダンな作風ですが、花の描写にはマイセンの伝統が息づき、クラシックな住空間にも、現代的な室内にも自然に溶け込みます。(品番:90127/932201、高さ:約43cm)
 
 
 
*ザビーネ・ワックスがデザインし、日本でも人気の高いシリーズ「森の声」は、マイセンのオンラインショップでご紹介・販売しております。
シリーズ「森の声」はコチラです。

MEISSENメモ(63):「果物」の絵柄のご紹介

「果物」の絵柄のご紹介をします。
 
「果物」の絵柄は、18世紀にマイセンが傾倒していたオランダ絵画の影響を強く受けて誕生しました。炎をくぐる焼物にみずみずしい果物を表現するのは至難の技です。絵付師は華やかな色彩を使い巧みにさまざまな「果物」を描き出します。この絵柄のマイスターはほんの数人しかいませんが、絵付部門の重要なジャンルの一つです。18~19世紀のヨーロッパにおいて、「シンボル(象徴)」が重要な意味をもっていました。果物画にもそれは顕著で、愛と知恵、実りと歓喜、永遠など幸福を願う思いが込められています。また絵柄にはメインとなる12種類の果物があり、どれをどのように描くかは絵付師にある程度自由に任されているため、厳密には「二つとない」ものといえるでしょう。
 
◆12種類の果物


「果物」絵柄番号:240210

*マイセンの製品は、マイセンオンラインショップ 、または全国主要百貨店 、またはマイセン リーガロイヤルショップでお求めいただけます。

MEISSENメモ(62):人形「パリの物売り」シリーズのご紹介

人形「パリの物売り」シリーズのご紹介します。
 
今年は日仏交流160周年ということで、多種多様なフランス特集をみかけますが、マイセンも300余年の歴史の中でフランスとの繋がりがあります。今回は一例として、人形「パリの物売り」シリーズをご紹介します。マイセンの天才造形家、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーは、自身が手がけた彫像をパリの宮廷に届けに行った際に、フランスの宮廷芸術に触れるとともに、街の中で多くの刺激を受けました。さまざまな物を売りながら街を行き交う売り子たちもその一つです。1753年から翌年にかけてケンドラーと、ペーター・ライニケは次々に魅力的な「パリの物売り」の人形を作りました。都会の喧騒と、市場の雑踏を感じさせる生き生きとした表情が魅力です。野菜や花、魚売りなどのほか、酢やレモネード、富くじ売りなど面白ものも多く、当時のパリの市民生活を知る上でも貴重な資料となっています。

花売り(品番:60249/900300、60235/900300、60253/900300)、高さ:約14.5~15.5cm

果物売り(品番:60225/900300、60237/900300)、パン売り(品番:60233/900300)、
富くじ売り(品番:60236/900300)、高さ:約13.5~15.5cm

レモネード売り(品番:60234/900300、60220/900300)、酢を売る男性(品番:60252/900300)、高さ:約13.5~15.0cm

野菜売り(品番:60221/900300、60247/900300)、鶏肉売り(品番:60222/900300)高さ:約13.0~14.0cm

魚売り(品番:60229/900300)、貝売り(品番:60231/900300)高さ:約15.0~15.5cm

揺り籠と女性(品番:60241/900300)、籠を持つ女性(品番:60227/900300)、
マーモット(リス科の動物)を持つ女性(品番:60243/900300)、高さ:約14.0~15.5cm

オーボエを吹く農夫(品番:60246/900300)、トライアングルを持つ女性(品番:60223/900300)、
タイコ奏者(品番:60224/900300)、ヴァイオリン奏者(60238/900300)、
ヴィエール(弓弦楽器)を持つ女性(品番:60239/900300)高さ:約13.0~14.5cm



 
*マイセンの製品は、マイセンオンラインショップ 、または全国主要百貨店 、またはマイセン リーガロイヤルショップでお求めいただけます。


*マイセンの製品は、マイセンオンラインショップ や、アマゾン「MEISSEN MANUFACTORY SINCE 1710 」
楽天市場「マイセン磁器日本総代理店」 、または、マイセン リーガロイヤルショップ全国主要百貨店 でお求めいただけます。





  *マイセンの日本公式SNS
オンライン上でもマイセンの世界をお楽しみください。
 



カテゴリー



アーカイブ





GKジャパンエージェンシー株式会社
Copyright © GK Japan Agency Co.,ltd. All Rights Reserved.