MEISSENメモ(70):「ブルーオニオンの秘密」その1のご紹介

「ブルーオニオンの秘密」その1をご紹介します。
 

「ブルーオニオン」の秘密その1

「ブルーオニオン」は、1739年に中国写しの染付技法を
生かして完成され、今年で誕生280周年を迎えます。
この呼称は、ドイツでは見慣れない果物「柘榴」を
「玉ネギ」と間違えたため、といわれています。
絵柄には中国伝来の吉祥文様が描かれています。
柘榴は繁栄、桃は邪気を払う、竹は不老不死を意味し、
竹の根本にはマイセンの証「剣マーク」が入れられています。
そのためお祝いの贈物やおめでたい席のおもてなしに
喜ばれています。
「ブルーオニオン」のシリーズは、プレート、カップ&ソーサー、
ポット、花瓶などサイズ違いを含め約700種類もの
アイテムがあります。
和洋中の料理を選ばずに使えますので、
さまざまテーブルシーンにおすすめです。



ブルーオニオン



 
*約700種類もある「ブルーオニオン」シリーズの中から、特別なひとときのテーブルを彩るアイテムをご紹介します。
 


MEISSENメモ(69):手びねり人形「ピエロの楽隊」のご紹介

手びねり人形「ピエロの楽隊」をご紹介します。

人形「ピエロの楽隊」15ピースセット(品番60650/60664/15P、高さ約6.5~10cm)



人形「ピエロの楽隊」15ピースセット
マイセンの造形の第一人者、ペーター・シュトラングによる手びねりの人形です。
それぞれの楽器と弾き手がひとつになって楽しいオーケストラになりました。
「できません」、これは今世紀最も有名なピエロであるアドレアン・ヴェタハことグロックというスイス人の特徴的な口ぐせです。
シュトラングは、グロックやその仲間たちのことを思い出しながら、愛すべきこっけいな人形を1993年に作り上げました。
アコーディオン、ホルン、チューバ、サクソフォーン、ヴァイオリン、チェロ、フルート、太鼓、コントラバス、ギター、歌手、
ハーモニカ、グランドピアノ、そして指揮者の14名の楽隊です。
ピエロたちの格好といったら、だぶだぶのズボン、ぶかぶかの靴、長短色々のぼさぼさの髪、こっけいな帽子です。
この人形たちはマイセンの良き伝統を表現しており、長年にわたってシュトラングは魅力的な傑作を考えて出しています。


「手びねり人形」の制作の様子

「手びねり人形」の制作の様子
マイセンの人形は、その種類の多さ、
様式の多様さが一つの特徴となっています。
中でも「手びねり人形」は、伝統的な人形制作とは異なり
石膏型をほとんど使用しないで作り上げられます。
トップアーティスト、ペーター・シュトラングが考案した技法です。
磁土をこねて、手で自由に作られる人形は、ユーモラスで豊かな表情と、
一品一品味わいが異なることが魅力です。


ペーター・シュトラング

ペーター・シュトラング(Peter Strang)
1936年、ドレスデン生まれ。
14歳でマイセン磁器製作所に入り、
4年間修業した後ドレスデン造形美術大学でさらに4年間造形を学ぶ。
1960年、マイセン内に設立された
「芸術の発展を目指すグループ」の設立メンバーに。
以来50年以上にわたりトップアーティストとして活躍。
2000年、ザクセン州功労賞受賞。現在でも創造性豊かな作品を
マイセンに提供している。

MEISSENメモ(68):ホットチョコレートとマイセン磁器のご紹介

ホットチョコレートとマイセン磁器をご紹介します。
 
チョコレートの原料、カカオは16世後半にスペイン人によってヨーロッパにもたらされました。ホットチョコレートは、カカオを熱湯で溶かしてポットの中で攪拌器で混ぜた飲物です。当時は大変珍しい飲物で最高の贅沢とされていました。そしてホットチョコレートを味わうための磁器が急速に発展しました。優れたフォームと絵柄が次々に生まれ、宮廷の話題を独占していました。飲み方もフランスで流行したのと同様にカップを両手で持って飲むスタイルで、カップの両側に取っ手がついており宮廷でもてはやされました。その後ホットチョコレートやチョコレートは大衆に広く親しまれ、現在では毎年12月に国際的なチョコレートのイベント「ショコラート」が開催されています。
*「ショコラート」(chocolART)
期間:12月4日~9日、会場:南西ドイツ、バーデン・ヴュルテンベルク州、ネッカー河畔の大学の街・テュービンゲン

人形「ホットチョコレートを運ぶ女性」
(品番73431/900300、高さ約18.5㎝)

人形「ホットチョコレートを運ぶ女性」
この人形は、ドレスデンのアルテ・マイスター(絵画ギャラリー)に貯蔵されている画家、ジャン・エティエンヌ・リオタール(1702~1789)のパステル画「チョコレートカップを運ぶ少女」をもとに作られました。この絵画は最も美しいパステル画と評され、アウグスト強王の息子、アウグスト3世のコレクションにもなりました。
20㎝にもみたない人形ですが、器にはトランブルーズをいう、カップの揺れを防ぐための支えまで再現されています。当時ホットチョコレートは高価な飲物であり、この絵も特権階級であった宮廷の侍女がモデルと言われています。


ホットチョコレートカップ&ソーサー
「ブルーオニオン」
(品番800101/55831、容量約170ml)

「ホットチョコレートカップ&ソーサー」について
当時ホットチョコレートは、貴族にのみ許され時間をかけて供された特別なものでした。一滴も無駄にできないほどカカオは高価だったのです。この贅沢な飲物は、フランス語で「揺れる」を意味する「トランブルーズ」という器で出され、そのソーサーは深皿のようになっていました。トランブルーズは、マイセンでは1730年~1735年頃作られるようになり、カップには取っ手のあるものとないものがあって、場合によっては蓋もつけられていました。また揺れても大丈夫なように、磁器製のタブレットに固定されたカップもその後作られるにようになりました。
ソーサーの美しいレース装飾や、ティーカップやコーヒーカップとは異なるスマートなフォームが宮廷で人気を博しました。


(品番343510/55831、343310/55831、287795/55831(片面柄)、287795/55831(もう片面柄)

デジュネ「繊細な花絵付(FF画)」(品番20A484/C5524、世界限定25点)、
デジュネセット「カサノヴァ・インコグニート」 (品番297380/C5508、限定作品)



 
ホットチョコレートを日常味わうには、コーヒー同様に冷めにくい高さのあるカップがおすすめです。これからの季節に、身体の温まるホットチョコレートをマイセン磁器の器でゆっくりと楽しんではいかがでしょうか。
(品番800101/13582、841501/55802/812、020110/55835、040110/55864、203810/08583)



*マイセンの製品は、マイセンオンラインショップ や、アマゾン「MEISSEN MANUFACTORY SINCE 1710 」
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