トップアーティスト、ブレッチュナイダー70歳記念作品をご紹介します。
マイセンのトップアーティスト、ホルスト・ブレッチュナイダーが昨年70歳を迎え、その記念作品が発表されました。
立体的な磁器の花が装飾された6種類のプラークです。
彼ならではデザイン、鮮やかで繊細な色彩、そして卓越した職人技が光る作品です。
写実的な美しさもありながら、モダンな印象のプラークは、空間を洗練されたものにします。
作品には特別に彼のサインが入れられています。
プロフィール
1952年 ヤーナに生まれる
1968年~1972年 国立マイセン磁器製作所で磁器絵付師として修業を積む
1972年 花と果物柄の絵付師として、養成学校を「優」で卒業
1972年~1978年 果物画の絵付師として活動
1979年 「芸術の発展をめざすグループ」のメンバーとなる
1979年~1995年 数多くの絵画をもとに磁器プラークの絵付を行い、
また多くの特別制作も行う
1985年 磁器による壁面装飾の構想・制作部門を担当し、
ハインツ・ヴェルナー教授、フォルクマール・ブレッチュナイダーとともに活動する
1986年~1996年 「エキゾチックな水辺の花」など、ルードヴィッヒ・ ツェプナー作のフォーム「グローサー・アウスシュニット」にさまざまな絵付を行う
現在では後進の指導を行う傍ら、独自の手法によって芸術性の高い限定作品や
ユニカートにその名を残しています
*2016年に来日した折に、ブレッチュナイダー氏に行ったショートインタビューを「マイセンサイト」でご覧いただけます。
>>マイセンサイト
MEISSEN マイセン:彫像「ペガサス トロフィー」のご紹介
マイセンのトップアーティスト、ダニエルチュクがデザインした彫像「ペガサストロフィー」。
この作品のオリジナルは、同じくマイセン磁器で作られている「ペガサス賞」のトロフィーです。
この賞は毎年ドイツで開催される「ドイツ・スポーツプレス・ボール」で、
その年活躍したドイツ出身のスポーツ選手やスポーツ界に多大な貢献をした人物に贈られる名誉あるものです。
過去にはサッカー選手のベッケンバウアーやF1ドライバーのシューマッハなどが受賞しています。
具象性と抽象性が共存する世界観が表現されたトロフィーです。
この名誉ある彫像をあなたのヒーローやヒロインにプレゼントしてはいかがでしょうか。
ヨルク・ダニエルチュク
1952年生まれ。
1969年にマイセン磁器製作所に入り造形の修業をはじめ、
1973年から活動を開始。
1978年に「芸術の発展をめざすグループ」に入り、
長年にわたりペーター・シュトラングとの共同作業を行う。
同時期、ドレスデンの造形美術大学で彫刻を、
その後ハレ・ブルクギービッヒェンシュタインの大学で容器成型を学び、
さらに経験を積む。
現在は造形師、デザイナーとして、ユニカートやシリーズ作品などの
芸術的作品の制作にあたっている。
「波の戯れ」のフォームをザビーネ・ワックスとともに、
そして「コミックバード」をオラフ・フィーバーとともに考案している。
*彫像「ペガサス トロフィー」は、>>マイセンオンラインショップでお求めいただけます。
MEISSEN マイセン「Bフォーム」の新しい花柄のご紹介
マイセン「Bフォーム」の新しい花柄をご紹介します。
「Bフォーム」と呼ばれるカップ&ソーサーのフォームは、
19世紀のマイセンに偉大な足跡を遺した造形家、ロイテリッツが、1855年に作り出したもので、
オリジナルの原型に付された認識番号から「Bフォーム」と名付けられました。
このシリーズは、マイセン磁器が王侯貴族だけのものではなく、市民階級の富裕層に広まっていった19世紀に作り上げられ、
典型的な歴史主義のデザインであり、バロックやロココ様式など過去の様式の要素が自由に用いられているのが特徴です。
また金彩で仕上げることで当時のブルジョワ層の人気を博しました。
「散らし小花」が描かれたものが有名ですが、今回デイジーと忘れな草との小花が描かれた作品が登場しました。
エルンスト・アウグスト・ロイテリッツ
Ernst August Leuteritz
19世紀の革新的指導者。
1849年から1886年までの37年間にわたり、
マイセン磁器製作所の造形部門の責任者を務めました。
マイセンの古典的なフォームに注目し、さまざまな時代様式を組みあわせて、
新たなスタイルを生み出しました。
彼はロココ様式の復興と共に製作所のアーカイブをも甦らせました。
マイセンの古文書資料館には実に320の原型がロイテリッツの名前とともに記録されています。
製作所が再び世界的な名声を得る契機となった1855年のパリ万博をはじめ、
数々の万国博覧会への参加も彼の主導で行われました。