新作の手びねり彫像「マイセンの動物園」をご紹介します。
マイセンのトップアーティスト、ペーター・シュトラングの高弟で、
彫塑家のジークリンデ・グローサーがデザインしました。
シマウマ、ゾウ、トラ、サル、ヒツジ、ウシの6体セットで、いずれもユーモラスに表現されています。
「手びねり」はシュトラングが考案した技法で、石膏型を使用して制作される伝統的な人形制作とは異なり、
磁土をこねて自由に作られます。
一つひとつ職人が手作りする味わいと愛らしい表情を楽しめるのが魅力です。
彫塑家、ジークリンデ・グローサー
1957年マイセン生まれ。
17歳で国立マイセン磁器製作所の養成学校に入り、
4年間造形を学びました。
1978年、卒業と同時に造形家としてスタート。
ベ トガー炻器から現代作品まで、あらゆる時代の彫像を手がけ、
今日に至っています。
1995年からは現代マイセン最高の彫塑家として知られる
ペーター・シュトラングに師事し、創造性溢れるシュトラング氏から
大きな刺激を受けてその「右腕」と言われるまでに成長。
幅広いレパート リーを誇り、
特に手びねりの分野で比類ないマイスターとして活躍中です。
*2013年に阪急うめだ本店で開催された「大マイセン展」での実演のために来日した際に、
グローサーさんに作品への思いや日本の印象などを伺いました。
そのインタビューは、コチラをご覧ください。
MEISSEN 新作
MEISSEN 新作
「サマーナイト」誕生50周年記念コレクションのご紹介
新作「サマーナイト」誕生50周年記念コレクションをご紹介します。
「サマーナイト」シリーズは、現代マイセンの偉大なアーティスト、ハインツ・ヴェルナー教授が、
シェイクスピアの「真夏の夜の夢」にインスピレーションを得て創作しました。
誕生以来高い人気を誇り、今年50周年を迎えます。
その記念として日本オリジナルデザインの限定作品や新作コレクションが作られました。
ヴェルナー教授は「生きる喜びの表現」を生涯のモットーとしていました。
「サマーナイト」は夏の夜の森に繰り広げられる妖精や動物たちの物語が生き生きと表現され、
また幻想的な朗らかさに満ちています。
まさにそのモットーを体現したものと言えるでしょう。
デジュネセット「サマーナイト」
トレーには妖精の王、オベロンと女王、ティターニアを、ポットには茶目っ気あふれる妖精のパックを描きました。
動物たちが夜の森の中で妖精たちを見守っているかのようです。
プラーク「サマーナイト」
白磁の美しさが際立つデザインが、現代マイセンの名作「サマーナイト」に新たな風を吹き込んでいます。
恋人たちの夢のような時間を繊細に描き出しました。
蝶付花瓶「サマーナイト」
人気のフォームに、「サマーナイト」を代表するティターニアとツェットルを絵付。背面には、立体的な蝶があしらわれています。
ボックス「サマーナイト」
「サマーナイト」を象徴する小花をピンク色で描き、
蓋の人形と本体の絵付が陽気な妖精たちの世界を表現しています。
インテリアディッシュ「サマーナイト」
妖精が蝶を見つめ話しかけているようなデザイン。小さく描かれた月が作品に奥行きを生み出しています。
インテリアディッシュ「サマーナイト」
妖精の吹く笛の音に蝶も引き寄せられてきたかのようなデザイン。夜の物語を象徴するように月が描かれています。
マグ「サマーナイト」
ガマズミの花のレリーフと「サマーナイト」を象徴する小花の共演が魅力的なマグ。
動物たちが夜の森の花畑を駆け回っているかのようなメルヘンチックな世界観が生まれています。
ハインツ・ヴェルナー教授
20世紀のマイセンを代表するアーティスト。マイセン近郊コスヴィヒ生まれ。1943年にマイセン製作所に入ったヴェルナーは、早くから動物や鳥の絵付で頭角をあらわし、1959年に「芸術の発展をめざすグループ」の設立メンバーとなり、多くの新しい作品や陶板画など磁器芸術に新境地をひらきました。「サマーナイト」をはじめ、「「アラビアンナイト」「ブルーオーキッド」など、メルヘン、幻想、自然の光と影、夢、それらを生命の充溢の中に描きあげました。
*「サマーナイト」誕生50周年記念コレクションは、
春より全国の主要百貨店で開催される「マイセン展」で順次ご覧いただけます。
MEISSEN 新作「日本オリジナル 特別限定復刻作品」のご紹介
新作「日本オリジナル 特別限定復刻作品」をご紹介します。
復刻することが困難な過去の逸品や幻の名品にアレンジを加え日本のために生まれた珠玉の復刻作品をご紹介します。
ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー
18世紀、マイセン初期の偉大な造形家。
宮廷彫刻家として活躍したのち、マイセン磁器の造形家として、
膨大な数の人形、動物彫刻、食器セットなどを生み出しました。
彼の最大の功績は「原型」を作ることにより、後世の人々も同じ作品が作れるようにし、
ヨーロッパ磁器の造形の基本を確立したことです。
今に残るこの「原型」こそケンドラーをはじめとする先人の遺産であり、
マイセンの宝といえます。
エルンスト・アウグスト・ロイテリッツ
19世紀の革新的指導者。
1849年から1886年までの37年間にわたり、
マイセン磁器製作所の造形部門の責任者を務めました。
マイセンの古典的なフォームに注目し、さまざまな時代様式を組みあわせて、
新たなスタイルを生み出しました。
彼はロココ様式の復興と共に製作所のアーカイブをも甦らせました。
マイセンの古文書資料館には実に320の原型が
ロイテリッツの名前とともに記録されています。
製作所が再び世界的な名声を得る契機となった1855年のパリ万博をはじめ
数々の万国博覧会への参加も彼の主導で行われました。
ハインツ・ヴェルナー教授
20世紀のマイセンを代表するアーティスト。
マイセン近郊コスヴィヒ生まれ。1943年にマイセン製作所に入ったヴェルナーは、
早くから動物や鳥の絵付で頭角をあらわし、
1959年に「芸術の発展をめざすグループ」の設立メンバーとなり、
多くの新しい作品や陶板画など磁器芸術に新境地をひらきました。
「アラビアンナイト」「サマーナイト」「ブルーオーキッド」など、
メルヘン、幻想、自然の光と影、夢、それらを生命の充溢の中に描いています。