ベトガー炻器に花絵付を施した、ボトル「春の花」をご紹介します。
アール・ヌーヴォー様式の時代に活躍したスコットランドのデザイナー、マッキントッシュの水彩画を基に、ケシや三色スミレ、ゼニアオイ、ホタルブクロなど、春の花をベトガー炻器のボトルに描きました。
さらに金彩のアクセントを加え気品ある作品に仕上げました。
白磁が発明される前に誕生した赤茶色の焼物は、発明者の名前にちなみ「ベトガー炻器」と呼ばれています。
ベトガー炻器に使える顔料は限られているため、微妙な花の色や表情を表現するには、色の濃さを変えて繊細なニュアンスを生み出すという高い絵付技術を要します。
MEISSENメモ(110):マイセン伝統の技法「透かし彫り」のご紹介
マイセン伝統の技法「透かし彫り」をご紹介します。
マイセンでは18世紀の初め頃からプレートの縁にレースのような装飾技法「透かし彫り」(メッシュ彫りやカットワークとも言われています)が施された飾皿が作られていました。
この技法は、焼成前の柔らかな磁土を息を詰め、細心の注意を払って一つひとつの文様を切り取る、という大変な手間をかけて作られるものです。
まさに熟練の手技が必要です。
この手仕事の極みともいえる「透かし彫り」が施された豪華なプレートは、18世紀の半ばには最盛期を迎え、籠目や連続する楕円文様などいくつかの種類が生まれました。
MEISSEN マイセン:「メルヘンプラーク」新シリーズのご紹介
「メルヘンプラーク」新シリーズをご紹介します。
広く親しまれている童話をモチーフに可愛らしくユーモラスに表現されるデザインが人気の「メルヘンプラーク」の新シリーズが誕生しました。
2024年から2027年まで4年間毎年1作品ずつお求めいただける日本オリジナル作品です。
第1作目はイギリスだけでなく世界中で愛されている「ピーター・パン」。
ロンドンの時計台や星空が幻想的に表現され、遠くにはフック船長の海賊船も見えています。
自由に空を飛べるピーター・パンと妖精のティンカー・ベルは手びねりで作り、星にはカットワークを施すなど、随所にマイセンらしさが感じられる作品です。
(3月初旬より、マイセンリーガロイヤルショップや全国の主要百貨店で販売)
「ピーター・パン」のあらすじ
イギリス・ロンドンで暮らすダーリング家の3人の子どもたち、ウェンディ、ジョン、マイケル。彼らはおとぎ話が大好きで、毎晩姉のウェンディは弟たちに「空飛ぶ少年ピーター・パン」のお話を読み聞かせていました。ある晩、子ども部屋の窓に本物のピーター・パンがやってきました。3人の子どもたちは大喜びで、ピーター・パンと仲良くなり、一緒にピーター・パンが住むネバーランドへ行くことになりました。ピーター・パンが連れてきた妖精ティンカー・ベルが魔法の粉をかけると、子どもたちはピーター・パンと同じように空を飛べるようになり、夜空へと飛び立ちます。ネバーランドに到着すると、彼らは海賊フック船長と戦ったり、インディアンの娘タイガー・リリーを助けたり、様々な冒険をするのでした。
「三匹の子豚」のあらすじ
家を建てることになった三匹の子豚の兄弟。怠け者の長男は藁の家、食いしん坊の次男は木の家、働き者の三男はレンガの家を建てました。レンガは重く、ひとつひとつ積み上げて作るので、とても時間がかかりました。それぞれの家が完成すると、お腹をすかせたオオカミがやってきます。オオカミは子豚たちを食べようと藁の家を吹き飛ばし、木の家を燃やして襲いかかりました。家を壊された長男と次男は三男のレンガの家に逃げ込みます。頑丈なレンガの家に全く歯が立たないオオカミは、煙突から家に侵入しようと試みます。子豚たちは知恵を絞り、煙突の下に鍋一杯の熱湯を置くことを思いつきました。オオカミはお湯の中へ落ち、三匹は力を合わせてオオカミをやっつけることに成功しました。
「ジャックと豆の木」のあらすじ
イギリスの田舎でお母さんと貧しい生活を送る少年ジャック。ある日、牛を連れて歩いていたジャックは不思議なおじいさんに出会いました。ジャックは牛とおじいさんが持っていた天まで伸びる魔法の豆の種を交換しました。ジャックがその種を家の庭にまくと、天まで届く豆の木が生えてきました。その豆の木に登ってみると、雲の上に人食い大男の大きな屋敷がありました。ジャックは大男が寝ている隙に、屋敷から金の卵を産むニワトリを盗んで地上に逃げました。そのニワトリのおかげでたちまちお金持ちになったジャックは、さらなるお宝を求めて再び豆の木に登り、大男の屋敷へと向かいました。大男が寝ている隙に今度はハープを盗んで逃げようとすると、大男は目を覚まし、ジャックを追いかけて豆の木を伝って降りてきました。ジャックは急いで地上に降り、斧でその豆の木を切り倒して大男を退治しました。その後、ジャックはお母さんと幸せに暮らしました。
「オズの魔法使い」のあらすじ
カンザスの大草原の小さな家で暮らすドロシー。ある日、北の空からやってきた竜巻に巻き込まれて飛ばされてしまいました。目を覚ますと、そこは小さな人々が住むマンチキンの国で、白いドレスを着た「北の魔女」がドロシーに銀の靴を授け、カンザスの家に戻る唯一の方法は、エメラルドの都に住むオズの魔法使いに頼むことだと教えてくれました。ドロシーはかかし、ブリキの木こり、ライオン、愛犬のトトと一緒にオズの魔法使いのもとへと旅に出ます。一行を待ち受けていたのは、恐ろしい西の魔女との戦いをはじめとした数々の冒険です。冒険の中で、ドロシーたちは勇気や知恵を出し合い、絆を育みながら困難を乗り越えていくのでした。