MEISSENマイセン:
新作人形「不思議なオーケストラ」のご紹介

マイセンの新作人形「不思議なオーケストラ」をご紹介します。

年末に向かい街中ではドイツの偉大な作曲家、ベートーヴェンの「第九/歓喜の歌」の演奏会が日本各地で開催されていますね。
マイセンには18世紀に作られた「猿の楽隊」をはじめ、「宮廷の楽隊」「天使の楽隊」「ピエロの楽隊」「フクロウの楽隊」などさまざまなオーケストラの人形が制作されてきましたが、今年、新たなオーケストラが誕生しました。
次代のマイセンを担う造形家、マリア・ヴァルターによる「不思議なオーケストラ」です。
オーケストラでの演奏経験もあり、イマジネーション豊かな彼女による作品は、楽器と一体化したユニークで美しい人形です。
このモダンなオーケストラが奏でる「第九」を聞いてみたいですね。

「不思議なオーケストラ」
ジェイ・タロ
品番:78052/90A498、高さ:約19cm
スピーカーをイメージした人形。
ケーブルを脚に巻き付け、弦を体に張り巡らし、ギターのヘッドにズボンのようなギターで音量をあげているようです。
ピエール・カッション
品番:78053/90A498、高さ:約24cm
ボディで音をたて、頭には鈴を、手首には鈴のブレスレットをつけています。
そしてドラムとバチは扇のように広がったズボンになっています。
トム・ペーター
品番:78054/90A498、高さ:約26cm
ベルが服を着たような人形で耳にもベルがついています。
頬を膨らまして圧縮空気を作り、頭に巻いた管に息を吹き込んでいます。
ヴィオラ・ダ・ガンバ
品番:78055/90A498、高さ:約26.5cm
弦楽器の音が鳴る身体は上品なドレスで形作られています。
カタツムリのようなヘアで巻かれた髪からは三つ編みをさげ弦のように強く張っています。
シンシア
品番:78056/90A498、高さ:約27cm
シンセサイザーのような人形。 服の裾は鍵盤で飾られ身の周りに半円を描いています。
ケーブルの髪を束ねて、ヘッドフォンの音に耳を傾けています。
シア・モニカ
品番:78057/90A498、高さ:約28cm
ヴァルターは自身のアコーディオンをパンクでダイナミックな女性に見立てました。
ベースのボタンは鋲のように背中を飾り、鍵盤はブーツと髪にあしらい、アーコディオンの蛇腹はギザギザなドレスで表現しました。

MEISSENメモ(118):
「マイセン磁器とキリスト教」についてのご紹介

「マイセン磁器とキリスト教」についてをご紹介します。

マイセン磁器には「キリスト教」という一つのジャンルがあります。
マイセン磁器の 生みの親、アウグスト強王はザクセンの王と同時にポーランドの国王となる ために、プロテスタントからカトリックに改宗しました。
その経緯から強王は、 聖書に由来するさまざまな場面をマイセン磁器で作らせたのでした。
強王の命を受け制作した天才造形家、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーは牧師の 家に育ったため、聖書に関する知識や造詣をもち、信仰心も深かったことが 知られています。
そして宮廷に使える前は石工として教会彫刻に携わって いました。このような背景により、マイセンはバチカンをはじめヨーロッパの 宮廷から宗教をテーマにした作品の注文を受け、カトリックの象徴である 「聖母マリア」を題材とした作品が数多く作られました。

 

聖母子像
原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(1732年)
品番:72M01/900300、高さ:約73cm
聖母は自愛に満ちたまなざしで堂々と、しかしあくまでも優美な姿で地球の上に立ち、 人類の幸せを祈り、神と人との間をとりなす優しい存在として表現されています。
流れるような服のひだ、焼物としての大きさ、表情、すべてに逸品としての品質が備わった作品です。
地球の上に乗る聖母子像
原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(1738年)
品番:72M02/900380、高さ:約46cm
地球の上に横たわる龍を足元に置き、それを踏み、堂々と優位を誇る聖母子の姿が表現されています。
優しさの中にも威厳に満ちた聖母マリアのまなざしと、幼いながら健気に龍と対峙しようとしている幼子。
そしてイエスの姿が、この作品を印象深いものにしています。
宗教作品としては珍しい、色使いの多い作品です。
聖テレジア像
原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(1775年)
品番:72102/900300、高さ:約20cm
カトリックの聖人のひとり、聖テレジアと天使を表現した清らかな立像。
聖テレジアは16世紀にスペインで生まれ、活躍した聖人で、その「自叙伝」や「完徳の道」「霊魂の城」は現在でもキリスト教界で読み継がれ、 「イエズスの聖テレジア」という名前でも有名です。
この像においても書物を著している姿で表現され、それを助けるように愛らしい天使が寄り添っています。
疑いのない信仰心にあふれた聖テレジアの表情に加え、布の動きまで感じられる臨場感も芸術的な逸品です。

MEISSENメモ(117):
マイセンの文様「港湾画」のご紹介

マイセンでは、豪華な飾り棚に展示するような最高級の食器などのことを「キャビネット作品」とよんでいます。
その中で最も手の込んだ絵付の一つが「港湾画」です。
オランダ商船などが港に停泊し、船員や商人が何か話しをしている場面や、生き生きとした港町の風景などが描かれています。
この「港湾画」からは18世紀の港の活気や町の人々の服装がうかがえます。
現代ではなかなか復刻されることのない貴重な文様です。

嗅ぎ煙草入れ「海上風景」 世界限定50点
品番:52M28/28A584、幅:約8.5cm
蓋には海の眺めが繊細に描かれており、当時の港の喧騒が伺えるようです。
また内側には果物の静物画が描かれ、マイセン最高の職人技が現れています。
花瓶「昔の風景」
品番:51116/29A180、高さ:約64cm
1830年頃に制作された花瓶の復刻作品です。
細やかな金彩の装飾が贅沢に施された花瓶の蓋と本体に港の風景が描かれています。
当時の商人たちが商談をしている様子が表現されています。
花瓶の背面にはインド文様が描かれ東洋への憧れも感じられます。
胡桃(くるみ)のつまみをもつドーゼ「風景と人物」 世界限定25点
品番:52116/283284、高さ:約13cm
金で枠取りされたカルトーシュ(窓枠装飾)の中を細密画で装飾した蓋付ドーゼ(小容器)。
蓋には商人たちが行き来する港の風景が描かれ、本体にはその船の目的地である東洋の光景が描かれています。

*マイセンの製品は、マイセンオンラインショップ や、アマゾン「MEISSEN MANUFACTORY SINCE 1710 」
楽天市場「マイセン磁器日本総代理店」 、または、マイセン リーガロイヤルショップ全国主要百貨店 でお求めいただけます。





  *マイセンの日本公式SNS
オンライン上でもマイセンの世界をお楽しみください。
 



カテゴリー



アーカイブ





GKジャパンエージェンシー株式会社
Copyright © GK Japan Agency Co.,ltd. All Rights Reserved.