MEISSENメモ(115):
マイセンの花絵付「様式的な花」のご紹介

マイセンの花絵付「様式的な花」をご紹介します。



18世紀の中頃、マイセンがドイツらしい作品を作ろうとした時、まず描かれたのは当時流行していた木版画や銅版画にある精緻な花の姿でした。
その後、数限りない花柄の種類を分類して注文を受けやすくするために、マイセンは花の描き方をパターン化しました。
メインに1種類の花を描き添え花を1つ描くもの、添え花を2つ描くものなど、アネモネ、野バラ、チューリップなど「36種類の基本の花」に添え花を組み合わせます。
どの花を組み合わせるかは絵付師にはある程度自由に描くことが許されているため、これも厳密には「2つとない」ものといえるでしょう。

MEISSENメモ(114):
18世紀後半に誕生した花絵付「マルコリーニの花」のご紹介

18世紀後半に誕生した花絵付「マルコリーニの花」をご紹介します。

「マルコリーニの花」は、カミーロ・マルコリーニ伯爵(1739-1814)が国立マイセン磁器製作所の総監督であった時代に生まれ、「マルコリーニ手法」とも呼ばれています。18世紀後半、新古典主義の時代の花絵付は、独特なチューリップ絵付と小花の組み合わせに特徴があります。均整のとれた配置、茎部分の硬直感や花の茎部分の短さが見受けられます。中でも黒と黄の抑えられた色合いで描かれたチューリップは「レンブラントチューリップ」と呼ばれ、黒いバラと並んで人気がありました。硬さのあるデザインでありながらも、鮮やかな色彩のものもあり、現在でもコレクターがいるほどの人気ある花絵付です。

カミーロ・マルコリーニ伯爵(1739-1814)
Camillo Graf Marcolini
1774年にマイセンの最高責任者となり、1814年まで大きな働きをしマイセンに一時代を築きました。1763年に終わった七年戦争の影響で国立マイセン磁器製作所も苦境に陥っていましたが、マルコリーニ伯爵の尽力によって独自のスタイルの花絵付が生まれ、それらは「マルコリーニの花」とよばれて今日まで人気を誇っています。マルコリーニの時代には剣マークの柄の間に星印*が描かれることが多く、それもひとつの歴史になっています。
 

カップ&ソーサー「マルコリーニの花
独特なチューリップが鮮やかな色調で描かれています。カップの縁に施されたレリーフの籠目模様は「アルトオツィエ」といわれ、典型的なバロック様式の装飾として18世紀に最も人気がありました。
品番:202059/01582、カップ容量: 約220ml

 

ポット、シュガー、クリマー「マルコリーニの花」
「マルコリーニの花」の絵柄に多くある2輪のチューリップと忘れな草が描かれています。フォームはビーダーマイヤーの時代に大流行したシリーズ。 高く持ち上がったスワンの取っ手、アンフォーラ(古代ギリシャの壺)のようなフォームのポットやクリーマー、そして容器本体にはめ込まれた蓋とキノコのような形をしたそのつまみが特徴です。
品番:202191/14822/PSC、ポット容量:約1600ml、シュガー容量:約280ml、クリーマー容量:約270ml

 

シャンパンゴブレット「チューリップ/マルコリーニ手法」
剣マーク設立300周年の記念に作られたゴブレットに描かれています。「マルコリーニの花」が生まれた18世紀後半に使用されていた剣マーク(双剣の下部に星のような印があるのが特徴)とともに、その時代を象徴する花絵付として選ばれました。
品番:20A128/55411、容量:約250ml

 

ケーキプレート「マルコリーニの花」
「レンブラントチューリップ」とも言われている絵柄。使っている色はセピアと金の2色のみですが、陰影をつけて様々なニュアンスが描き分けられています。金彩は焼成後磨かれており、葉に生き生きとした輝きを与えています。
品番:203057/10501、径:約18cm

 

脚付ボックス「花の肖像画」世界限定50点
美しい花々が艶消しの金の地に描かれ、ロココ様式の猫脚が華麗な雰囲気を高めています。マイセン珠玉の逸品です。
品番:52774/208784、高さ:約16.5cm

 

花瓶「マルコリーニの花」
籠からあふれんばかりに咲き乱れる花は、この時代に特徴的な少し硬さを感じさせるようなデザインになっています。ブルーのリボンも印象的な花瓶です。
品番: 50M18/203410、高さ:約23cm

MEISSEN マイセン:日本オリジナル作品
マイセンが描いた名画「モネの世界」のご紹介

マイセンが描いた名画「モネの世界」をご紹介します。

マイセンのプラークの歴史は古く、絵付の可能性を求めた絵付師たちが食器の絵付と並び、1753年に「磁板の上に絵を描く」ことを始めました。
アウグスト強王の息子、アウグスト3世が磁器よりも絵画の収集に熱中した影響も大きくありました。
イタリア、フランス、オランダの名画の模写からは、絵付師たちの並々ならぬ手腕をみてとることができます。
この「絵画的絵付」が後に「プラーク」となり、マイセンの大きなジャンルに発展しました。
今回の作品では、フランス、印象派の巨匠クロード・モネの名画「ひまわり」と「睡蓮」をマイセンが描き、花びらの一部に手びねりによる立体感を加えたマイセンらしい仕上がりになりました。

額装プラーク「ひまわり(モネ)」日本オリジナル作品
花瓶いっぱいに生けられたひまわりの花。
モネは単にその花を描くだけでなく、光の変化によって生じる時のうつろいまで描写したと言われます。
マイセンが描くモネの「ひまわり」にもそうした印象主義の特徴が見られます。
品番:96854/930131A、額装サイズ:約57.5x48cm

花びらの一部に手びねりによる立体感を加えたマイセンらしい作品です。

額装プラーク「睡蓮(モネ)」日本オリジナル作品
生涯で250点以上の睡蓮を描いたというモネ。
その有名な一枚をマイセンがプラークに描きました。
品番:96853/930130A、額装サイズ:約48×58cm

オリジナルの特徴を生かしながら、花びらに手びねりで僅かに立体感を出したところにマイセンらしさがあふれています。



※ 額装プラーク「ひまわり(モネ)」と「睡蓮(モネ)」についてのお問合せ・お求めは、マイセンリーガロイヤルショップ(大阪)までお願い致します。
TEL:06-6449-0663
営業時間 11:00~19:00


*マイセンの製品は、マイセンオンラインショップ や、アマゾン「MEISSEN MANUFACTORY SINCE 1710 」
楽天市場「マイセン磁器日本総代理店」 、または、マイセン リーガロイヤルショップ全国主要百貨店 でお求めいただけます。





  *マイセンの日本公式SNS
オンライン上でもマイセンの世界をお楽しみください。
 



カテゴリー



アーカイブ





GKジャパンエージェンシー株式会社
Copyright © GK Japan Agency Co.,ltd. All Rights Reserved.