MEISSENメモ(66):マイセン磁器とマイセングラスのおすすめのコーディネートのご紹介

マイセン磁器とマイセングラスのおすすめのコーディネートをご紹介します。
 
ワインの美味しい季節、そしてハロウィンやクリスマスなどイベントの多くなるシーズンに向けて、おすすめのコーディネートをご紹介いたします。ガーデンでのワインパーティや落ち着いた雰囲気でのお食事会など、マイセン磁器とマイセングラスが奏でる美しいトータルコーディネートをお楽しみください。
 

「ロイヤルブロッサム」に、マイセングラス「バッカス ロゼット」クリアをあわせて

親しい友人たちとのウイークエンドディナーのコーディネート。
どんなお料理も映える白磁の美しい「ロイヤルブロッサム」にあわせて、
ボウルにはハロウィンカラーのガスパチョを、そしてサイズ違いのグラスにはお花を飾りお洒落な演出はいかがでしょうか。
*ロイヤルブロッサム
可愛らしい花のレリーフが特徴。レリーフの源は、1739年に白いガマズミの花をモチーフに作られた「スノーボール装飾」です。この装飾は、マイセン磁器の創始者、アウグスト強王の息子、アウグスト3世が最愛の王妃、マリア・ヨゼファへ「枯れない花を贈りたい」と願って誕生しました。スノーボールは、英語で「雪の玉」、また「ガマズミの花」を意味しています。
 
「マイセンのバラ」(ピンク)に、マイセングラス「バッカス ロゼット」ピンクをあわせて

女友達との優雅なティータイムのコーディネート。
「ピンクのバラ」の上品な絵柄にあわせて、
淡いピンクの飾りが可愛いグラスにはシャンパンロゼを、大きめのボウルにはピンク色のスイーツで楽しいひとときを。
*マイセンのバラ
バラはドイツ人がこよなく愛する花。「マイセンのバラ」は、マイセンの花絵付を代表する絵柄のひとつです。19世紀初頭のビーダーマイヤー様式の時代に誕生した絵柄で、「愛と友情」を象徴しています。
 
「ワインリーヴ」に、マイセングラス「バッカス ロゼット」ライトグリーンをあわせて

仲間たちとのガーデンパーティのコーディネート
気持ちのよいガーデンにぴったりな「ワインリーヴ」にあわせて、
さまざまな種類のグラスにはワイン、シャンパン、ビールをお好みで、小ぶりなグラスにはヨーグルトデザートでおもてなしを。
*ワインリーヴ
「ワインリーヴ」は、1817年にヨハン・ザミュエル・アルンホルトがデザインしました。ブドウの葉が円を描き、永遠を象徴するという深い意味合いをもっています。簡素で美しいこの絵柄は、当時の中産階級に圧倒的な人気をよび今日に至っています。緑と白は、マイセン磁器製作所のあるザクセン州のシンボルカラーでもあります。
 
「宮廷の小花」に、マイセングラス「バッカス ロゼット」アンバーをあわせて

ディジェスティフ(食後酒)を愉しむアフターディナーのコーディネート。
金彩が豪華な「宮廷の小花」にあわせて、
アンバーの飾りのグラスでゆったりとした寛ぎのひとときを。
*宮廷の小花
このシリーズの魅力は、バロック、ロココ、ビーダーマイヤーなど、さまざまな美術様式が渾然一体となったデザインにあります。バロック様式を思わせる豪華なフォームに、可憐なビーダーマイヤー様式の小花柄が絶妙な調和を見せています。マイセン磁器の誕生前から、王の宮廷には「金彩細工」の伝統があり、この豪華な「金彩」にもそれが表れています。華やかな宮廷のざわめきが聞こえてくるようなシリーズです。
 
「ブルーオニオン」に、マイセングラス「バッカス ロゼット」ブルーをあわせて

落ち着いたお食事会でのモダンなコーディネート。
染付の美しい「ブルーオニオン」にあわせて、
リキュールグラスで日本酒を楽しみながらフルコースディナーを。
*ブルーオニオン
1739年にヨハン・ダヴィッド・クレッチマーが中国写しの染付の技法を生かして完成させた「ブルーオニオン(青い玉ネギ模様)」。この呼称は、柘榴(ザクロ)を玉ネギと間違えたため、という説が定説になっています。中国のお皿に写実的に描かれた柘榴は、マイセンでも初期の頃には忠実に真似られていました。しかし後に、見慣れぬ果物は馴染み深い玉ネギに姿を変え、桃や竹など中国伝来のおめでたい「象徴」も描かれて今日に至っています。
 
マイセンの剣マークと
テレジアンタールの王冠マーク

*バッカス ロゼット
マイセングラス「バッカス ロゼット」は、国立マイセン磁器製作所とドイツのガラスウェアブランド「テレジアンタール社」がコラボレートしたシリーズです。マイセン磁器とテーブルコーディネートするためのアイテムとして誕生しました。
「バッカス」とはローマ神話に登場する「ブドウ酒の神様」のこと。19世紀の歴史主義様式を代表する古典的なフォーム、そこに施された「ロゼット」(バラの形の装飾)とリボン、そして脚のないデザインが特徴です。この「ロゼット」や脚のないデザインの源は、中世の時代の「レーマーグラス」です。
グラスのフット・プレートにはコラボレートの証として、「マイセン」の双剣マークと「テレジアンタール」の王冠マークが刻まれています。カラーは、クリア、ピンク、ライトグリーン、アンバー、ブルーの5色あり、アイテムは、ワイングラス、タンブラー、ボウルなど7種類あります。
また「レーマーグラス」とは、一般的に太いステムと卵型や樽型のカップ部分からなるワイングラスを意味します。特徴的なステム部分の突起状の飾りは、中世の頃、ナイフとフォークを使用する習慣ができる前に、食べ物をつかんだ油だらけの手でグラスを持っても滑らない工夫として施されたといわれています。
 
*マイセンの製品は、マイセンオンラインショップ 、または全国主要百貨店 、またはマイセン リーガロイヤルショップでお求めいただけます。
*マイセングラス「バッカス ロゼット」は、こちらでお求めいただけます。

MEISSENメモ(65):古都マイセンの「ワイン作り」がテーマの作品のご紹介

古都マイセンの「ワイン作り」がテーマの作品のご紹介
 
古都マイセンはヨーロッパでワインが作られる北限に位置し、今のような磁器の町となる前、遥か850年以上の昔からワインの町でした。エルベ河畔の日当たりの良い丘陵地帯でブドウが栽培されてきましたが、作付面積が非常に小さいため、この地で作られるワインは貴重なものでした。9月~10月のブドウの収穫とワイン作りは昔から心騒ぐ行事であり、現在でも収穫祭は町をあげて行われています。
このブドウ栽培がマイセンの磁器にも影響を与えたことは、ごく当然のことでした。古くは絵付されていない磁器の上にも、ブドウの葉や蔓などの立体的な装飾がみられ、ワイン作りやブドウ畑がテーマとなった作品が数多くあります。贈物にもブドウが描かれたものが喜ばれてきました。

群像「ブドウ搾り」

群像「ブドウ搾り」
ブドウ栽培の影響から作られた群像。これらの人形の原型は1786年、ヨハン・カール・シェーンハイトによって作られました。彼は1745年から1794年までマイセンの造形師として活躍しました。また18世紀、フランスの啓蒙思想家、ジャン・ジャック・ルソーによる「自然へ帰れ」という言葉に影響を受け、頻繁に農村や田園の風景の群像も作られました。「自然と調和」を表現するために、これらの群像の多くは子供たちの姿で表現されています。それによって磁器彫像全体にやわらかさやあたたかさを与え、ブドウの収穫の喜びを強調しているのです。その一体一体が手作業で作られた子供たちは、色とりどりのズボンやスカート、帽子やアクセサリーを身につけています。それは当時の流行を上手く取り入れたもので、その多様さは個々の顔立ちと同様、非常に魅力的です。(左から、品番:61274/900300、高さ:約32cm、品番:61035/900380、高さ:約24cm、品番:61277/900300、高さ:約35.5cm)


プラーク「ワイン泥棒」



プラーク「ワイン泥棒」
これらのプラークの原型は1991年、現代マイセンの巨匠 ハインツ・ヴェルナー教授によって作られました。「真夏の夜の夢」「アラビアンナイト」「ブルーオーキッド」など、現代マイセンに不朽の名作を制作したヴェルナー教授は、プラークの分野でもその圧倒的な技量において独自の世界を展開しています。現代のエスプリを感じさせながらも、その技術の中にはマイセンの伝統が脈々と息づいています。流れるような絵付は現代マイセンの集大成といっても過言ではありません。
*左から
プラークの中央にブドウ畑の中で憩う鳥が描かれた作品。(品番:9M504/930015、サイズ:約35×35cm)
エルベ河畔に広がるブドウ畑の風景まで感じさせる作品。(品番:9M504/930017、サイズ:約35×35cm)
若い女性とバッカス(酒の神)の楽しい語らいが今にも聞こえてきそうな作品。(品番:9M504/930014、サイズ:約35×35cm)


「樽の上のバッカス」*世界限定25点

「樽の上のバッカス」*世界限定25点
王の饗宴にはワインと歌が欠かせません。1726年以来、マイセンでは非常に高度な造形技術をもって、ワインやコーヒーの樽をかたどった置物が作られてきました。本作品の原型は、1741年から1742年にかけて天才造形家、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーによって作られました。古都マイセンでのワイン収穫の喜びに溢れた名品です。(品番:73M14/908382、サイズ:高さ約 45cm)


シリーズ「ワインリーヴ」

シリーズ「ワインリーヴ」
マイセンで通称「ワインリーヴ」として親しまれている絵柄「常緑のぶどうの輪飾り」は、1817年にヨハン・ザミュエル・アルンホルトがデザインしました。ブドウの葉が円を描き、永遠を象徴するという深い意味合いをもっています。緑と白はザクセンの色で、今も「ザクセン自由共和国」のシンボルカラーです。この絵柄の特徴的な深い緑色は、化学者、ハインリッヒ・ゴットリープ・キューンの功績によるものです。
簡素で美しい絵柄は、当時の中産階級に圧倒的な人気をよび今日に至っています。また「ワインリーヴ」には、540種に及ぶ多彩なアイテムがあり、この数は「ブルーオニオン」に次ぐもので、この絵柄の人気の高さがうかがえます。


*化学者、ハインリッヒ・ゴットリープ・キューンについて
1788-1870年。化学者。1833年から1870まで、マイセン磁器製作所の最高責任者を務めました。光沢金を発明し、これにより盛り上がるように見える肉厚な金彩が可能になりました。また1817年に「酸化クロムの緑」を発明により、「ワインリーヴ」の深い緑色をもたらしました。
 
 
*マイセンの製品は、マイセンオンラインショップ 、または全国主要百貨店 、またはマイセン リーガロイヤルショップでお求めいただけます。

MEISSENメモ(64):アーティスト、ザビーネ・ワックスのご紹介

マイセンのアーティスト、ザビーネ・ワックスのご紹介します。

ザビーネ・ワックス Sabine Wachs

1960年、ザクセン州のワルムスドルフに生まれる。
1978年~1979年、高校卒業後、コルディツの磁器工場とデーレンブルクのガラス工場で実習を行う。ここでの経験がその後の大学生活に役立だったといいます。
1979年~1984年、ハレのブルク・ギービッヒェンシュタインの造形大学に入学し、ブリギッテ・マーン・ディーデリング教授、ハンス・メルツ教授、ハインツ・ヴェルナー教授のもとで絵付を学ぶ。デザイン部門で学士号取得。
1986年~2011年、マイセンのフォーム・絵付のデザイン部門で活動。サーヴィスセット、プラークの開発・制作に携わる。
1987年~、多くの展示会、見本市で作品を発表。美術館などからも引き合いを受ける。
1996年~1997年、母校にて教鞭をとる。
 
21世紀のマイセンを象徴するシリーズ「波の戯れ」を手がけたザビーネ・ワックス。古典的なマイセンの伝統に、新たな息吹を吹き込んだアーティストとして知られています。自然との深い結びつきや、細部にまで神経の行き届いたデザインが特徴です。食器フォームの開発の他に、ブラークやユニカート(一点もの)の制作などを手がけ、その作品は世界中で高い評価を得ています。
 
シリーズ「波の戯れ」

ザビーネ・ワックスがフォームをデザインした「波の戯れ」。さざ波のようなレリーフがモダンなフォームに映えた「用の美」を感じさせるシリーズです。マイセンの食器のフォームには、自然から題材を得て生まれたものが数多くありますが、この「波の戯れ」もそのひとつ。水面に生まれるさざ波が清冽な印象を与えるレリーフや、花のつぼみや茎を連想させるフォームに大きな特徴があります。幾何学的で繊細なレリーフをひとつひとつ正確に手でカットして、母型を作り出しました。カップ、プレート、ポットなど、すべてに統一性があり、流れるようなラインが生まれます。湖を渡る風によって水面にさざ波がたつように、輝く白磁の上を波のようなレリーフが浮かんでいます。ザビーネ・ワックスと共にこのサーヴィスセットを考案したのは、マイセンのデザイナー、ヨルク・ダニエルチュク。彼の指導のもとで、熟練した職人達が調和のとれた波型レリーフを効果的につけていきました。
花瓶*世界限定100点

ザビーネ・ワックスがフォーム、デザイン共に手がけた花瓶。モダンな作風ですが、花の描写にはマイセンの伝統が息づき、クラシックな住空間にも、現代的な室内にも自然に溶け込みます。(品番:90127/932201、高さ:約43cm)
 
 
 
*ザビーネ・ワックスがデザインし、日本でも人気の高いシリーズ「森の声」は、マイセンのオンラインショップでご紹介・販売しております。
シリーズ「森の声」はコチラです。


*マイセンの製品は、マイセンオンラインショップ や、アマゾン「MEISSEN MANUFACTORY SINCE 1710 」
楽天市場「マイセン磁器日本総代理店」 、または、マイセン リーガロイヤルショップ全国主要百貨店 でお求めいただけます。





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